移動式足場とは、自由に移動して作業ができるやぐら組の作業台のことを指します。
中には動力(電気・エンジン)式のものもあります。
また、移動式足場はローリングタワーとも呼ばれます。
移動式足場を高さ調整などするには、高さ5m超えのものの場合、高さ調整する組立作業員に足場組立作業主任者の資格や技能講習が必要です。業者がやってくれるオプションもあるので、組立作業員がいなくても足場を導入することが出来るというメリットがあります。
内装工事から外装工事まで幅広く活躍し、現場の知見が多く取り入れられた建材です。
布板に隙間ができないので安全に作業が可能です。狭い場所など変則的な天井・壁面にも対応しており、また用途に合わせてサイズが豊富で、施工高さにも対応しています。
移動式足場の特徴とは?
移動式足場(別称:ローリングタワー)はアルミ製のため軽量で、大人2人で運ぶことができます。
非常に小さく折りたたみ、分解もできますので業務用ワンボックスで運搬可能です。
また、貨物用エレベーターにも乗ります。ワンタッチ式フックの採用により組立作業に工具を使用しません。
イベント設営、設備工事、空調メンテナンス、小規模補修工事 、高所の清掃、電球交換、植木、左官工事、塗装、建築工事、その他高所作業全般に活躍します。
コンパクトに設置できるので、内装外装を問わず、組み立てることができるのも特徴の一つです。
法律上の移動式足場の規制について
移動式足場の積載荷重は法律で決められており、作業床(A平方メートル)に応じて次の式により与えられた値となっています。
A≧2のとき W=250kg、A<2の時、W=50+100Aとなっています。
使用高さや脚輪(キャスター)間隔についても高さによって法律で決められています。
使用する時は、移動中を除き、常に車輪のブレーキを作動させておいてください。
水平つなぎの取り付けは最下段には移動式足場(ローリングタワー)の変形、ねじれ防止をしてください。
移動は作業者が降りた後に行い、作業は移動式足場(ローリングタワー)の上で移動はしごや、脚立などを使用しないするなどの注意事項があります。
移動式足場(ローリングタワー)を移動したり、高さ調整をしたりするときも足場の特別教育の資格が必要ですのでご注意ください。
ローリングタワーの安全対策
ローリングタワーに作業者を乗せたまま移動中脚輪が外れ転倒し、作業者が墜落する事故などがあります。
移動式足場については、昭和50年10月に、労働省より技術上の指針として安全基準が示されています。
そのなかで、脚輪の取付部分について、容易に離脱しない機能を有することとされています。
過去に転倒事故が発生した要因として移動式足場は、4つの脚輪ともこのような離脱防止機能がなく、また脚柱に差し込む部分の長さが10cmしかなかった。また、ブレーキの機能しないもの、車輪ががたつくもの、脚輪の高さが1cm短いもの(全長27cm)が含まれていたこと等、安全性に問題があるものが使用されていたというものがあります。
移動式足場の作業床に作業者を乗せたまま移動することを避けること、移動式足場は構造規格、技術上の指針に適合したものを使用することが必要です。
また、高所作業に係る安全教育の徹底が必要です。
移動式足場のレンタル価格相場
それでは気になる移動式足場のレンタル価格相場を解説します。
購入すると10万円以上コストがかかりますが、レンタルだと割安です。
価格相場としては、移動式足場(ローリングタワー)のあるレンタル専門店を例に挙げると、
1日8,000円〜、多段式のものになると4段で13000円〜が目安となっています。
2段式のスチール製のものが2泊3日で6600円というように、レンタル期間に応じてお値打ちなキャンペーンを打ち出しているレンタル業者もあります。
足場を組むために高所作業車をレンタルすることと比べて費用を大幅に下げることができます。
また、短期&1台からでもOKで最短2泊3日のレンタルから可能な会社が多いです。現場での組み立て対応も可能なので、組立作業員がいなくても足場を導入することができます。
カード決済にも対応しているところが多いです。
ローリングタワーの基本配送も行っているケースが多いので、設置または撤去のオプションをつけることも可能です。
まとめ
移動式足場は車輪付きの足場で、自由に移動して作業ができるやぐら組の作業台です。
コンパクトに折りたため、軽く、組み立ても簡単です。
しかし、高さ調整などの組み立てには足場の特別教育の資格が必要です。オプションで、
組み立ててくれるレンタル会社もあります。
レンタル価格は1日8千円から4段式のもので1万3千円位が目安になります。
また、2泊3日からになりますが6600円位と格安でレンタルしている業者もあります。