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足場用つなぎアンカーの補修方法は?タイルの補修はどうする?

テレビや新聞で、台風や強風による足場の倒壊事故が報道されることがありますよね。ほとんどの場合、足場と建物本体をしっかりと固定せずに作業を進めたことが原因のようです。
これは、過度な経費削減や工期の短縮を意図したものですが、法律で定められていますし、従業員や地域住民の方の安全をおびやかさないためにも、必ず固定するべきです。
すでに出来上がっているRC造(鉄筋コンクリート)の壁に、新たに穴を開けてアンカーを打つ作業や施工後の補修作業などは、非常に手間がかかる作業ですが、絶対におろそかにできません。

そこで今回は、足場用つなぎアンカーの補修方法を調査しましたのでご覧ください。

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足場用つなぎアンカー施工の重要性について

アンカー(正式名称 アンカーボルト)は、木材や鋼材といった構造部材、足場などを固定するために、コンクリートに埋め込んで使用するボルトのことです。
アンカーは足場の固定に用いる壁つなぎという部品の補助的な役割を担います。

この埋め込んだアンカーが抵抗することによって、コンクリートに取り付けられた足場が、分離・浮遊・移動・転倒することを防ぎます。外壁と足場をアンカーと壁つなぎで固定することで、足場が転倒する事故を未然に防ぐことができます。

足場用つなぎアンカー跡の補修方法(コンクリート)

アンカーを埋め込み、壁つなぎを撤去した場合、外壁に穴が空いたままになってしまうので、建築物の強度や意匠性(見た目の美しさ)の観点から、補修する必要が生じます。
販売されている足場つなぎ用下穴処理ビスを利用すると、簡単に下穴を処理でき、シーリング処理効果もありますが、意匠性の点で十分とは言えません。

コーキングによる補修

穴の深さは人差し指ほどあるため、その部分にコーキング剤(シーリング材)を充填することで、穴埋めを行います。壁面の特徴に合わせて様々な色を混ぜ合わせたタッチアップ剤で、タッチアップをしながら不自然さが出ないように色目を合わせていきます。

コーキング剤ではなくモルタルを流し込み、その上から壁面と同色の塗装を施す方法もあります。

 

コーキング  … 施工の際にできる隙間を目地材などで充填すること。
コーキング剤 … ペースト状のもの。
シーリング材 … 形が決まっているもの。
タッチアップ … 一度仕上げたところを部分的に修整塗りすること。
モルタル … セメントと砂と水を混ぜた建築材料のこと。

 

足場用つなぎアンカー跡の補修方法(タイル)

外壁タイル面に足場を仮設し、タイルにアンカーを打つ場合に、振動ドリルでタイルを穿孔すると、タイルは砕かれ、タイルの張り替えが必要となります。色の異なるタイルで張り替えた時には意匠性が悪くなってしまいます。

これらはネックロールシステムで改善します。

 

足場組立時

  1. 無振動ドリルでタイル面を綺麗な丸型に穿孔します。
  2. アンカーを打ち込みます。
  3. 壁つなぎを接続し、足場を固定します。

 

足場解体時

  1. 壁つなぎを外します。アンカーは残したままです。
  2. その穴に、止水ボルト(アンカーのサビ予防)を取り付けます。
  3. ネックロールピンを取り付けて完成です。

 

ネックロールピン … 既存タイル近似色に塗装した化粧キャップのこと。

まとめ

足場用つなぎアンカーを利用した足場の固定は、安心・安全に作業を進めるためですので必ず実施し、下穴の補修までこなしましょう。
補修は外壁の材質によって補修方法が異なったり、用意すべき色が異なったりと単純な作業ではありませんが、ぜひ今回の記事を参考に、取り組んでみてください。

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