鳶職の仕事は体力勝負ですから、若い時に出来たことが40代〜50代になっても出来るとは限りません。
歳を重ねると体が思うように動かなくなったり、体力が続かなかったりと、現役で働き続けるのは難しいものです。
もちろん、定年を迎えても元気に働き続ける人も中にはいます。
けれども、多くの人は他の仕事を探すことも視野に入ってくるでしょう。
具体的には、管理職として従業員の管理や書類の作成などのデスクワークに回るか、他の業界に転職するか、といった選択です。
しかし、全ての人が管理職になれる訳ではありませんし、デスクワークはしたくないと言う方もいらっしゃると思います。
鳶職が年取ったら転職先ってあるの？
先に結論を申し上げると、鳶職が年を取ったら転職先はあるのか？という疑問に対する回答は「YES」です。
鳶職が年を取っても転職先は見つかります！
年を取っても転職先は見つかるのであれば、次に気になるのは具体的にどのような転職先があるのか、ということだと思います。
鳶職から転職できる業種・職種には、主に以下のようなものが挙げられます。
- ドライバーなどの運送業
- 引っ越し業
- 営業職
鳶職で培った肉体や体力、さらには精神力が運送業や引っ越し業、営業の仕事でも活かしやすいです。
また、運送業や引越し業に転職を決めた鳶職人からは「社会保険や福利厚生が充実していて驚いた」という声もよく聞きます。
もちろん会社にもよるのでしょうが、鳶職として働いていたよりも収入や待遇が良くなるケースがあることは抑えておきましょう。
鳶職からの転職でアピールできること
転職活動は自分を売り込む活動でもあります。
鳶職から異業種へと転職をする際、たとえば以下のようなことがアピールポイントになります。
- 上下関係やマナー
- コミュニケーションスキル
- 体力や根性、度胸
未経験として転職する時、採用担当が重点的に確認しているポイントは「社内の人間や取引先の人とうまくやっていけるか？」どうかです。
その点、鳶職では複数のメンバーで声を掛け合いながら一つの仕事を遂行していきますから、自然とコミュニケーションスキルも身に着いているはず。
また、鳶職をはじめとする建設業は上下関係に厳しい親方も多いため、他の業界に行っても相手に不快感を与えることなく関係性を築いていくことも、それほど苦労しないと思います。
他にも、高所の作業でもへっちゃらで、物怖じしない性格の人が多いのも鳶職人の特徴ですから、その点もアピールポイントになりますね。
転職の成功率を上げるためには早めの転職を心がける
若いうちは物覚えが良く、体力もあるので意外と何とでもなるものです。
未経験でも若ければポテンシャルで採用してもらえる可能性もあります。
しかし、これは裏を返せば、歳を重ねてからだと転職が難しいということでもあります。
もちろん不可能でありませんが、難易度はグッと上がってしまうのです。
未経験でも雇い入れてもらえる年齢の限界は、一般的に「30代未満」と言われています。
異業種への転職をするつもりならば、早めの転職を心掛けましょう。
まとめ
今回は鳶職が年を取ったら転職先はあるのか、どのような転職先があるのかについてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
鳶職が年を取っても転職先はあります。
具体的には「運送業・引越し業」などがオススメです。
鳶職で培った体力・筋力・精神力などが活かせます。
それ以外にも「営業職」であれば、異業種でも広く活躍できるでしょう。
ただし、異業種に未経験で転職する場合はある程度の若さが求められます。
できれば30歳を迎える前までに、転職に向けた行動を取るのが望ましいですね。
