建設業界における現場の安全を守るためには職長や安全衛生責任者の役割が非常に重要です。
これらの責任者は、安全管理の知識を日々アップデートし、新しい法規制にも対応していく必要があります。
そのため、職長・安全衛生責任者能力向上教育(再教育)は、最新の情報を得て、現場での安全を確保するためにも受講しなければならない教育となっています。
職長・安全衛生責任者能力向上教育(再教育)とは
建設業では一定の要件を満たす建設現場に入った事業者は安全衛生責任者を選任しなければなりません。
そして職長などの職務に新たに就くことになった人は安全または衛生のための教育を受けなければならないとされています。
安全衛生教育等推進要綱では、事業者が、職長・安全衛生責任者の初任時及び概ね5年ごとまたは機械設備等に大きな変更があったときに、能力向上教育に準じた教育(再教育)を受けさせるように求めています。
職長・安全衛生責任者に対する再教育は、事業者が自ら実施する、または外部の団体が実施しているものを受けさせることもできます。
再教育の対象者は?
・職長等教育を修了し職長業務従事後5年以上経過した者
・平成13年2月以前に職長教育を修了した者で、安全衛生責任者教育を修了していない者
受講内容
区分 | 講習科目 | 時間 |
---|---|---|
学科 | 職長等として行うべき労働災害防止に関すること | 90分 |
労働者に対する指導又は監督の方法に関すること | 60分 | |
危険性又は有害性等の調査等に関すること | 30分 | |
グループ演習 | 130分 | |
安全衛生責任者教育 | 120分 |
受講できる場所
事業者が独自で実施している場合はそちらで受講できますし、全国各地の全国労働基準関係団体連合会や建築関係の各協会などでも受講することができます。
Web講座も開催されているので、お近くに受講場所がない場合はオンライン受講も検討してみてくださいね。
まとめ
今回は、職長・安全衛生責任者能力向上教育(再教育)の内容についてご紹介いたしました。
職長などの職務に新たに就くことになった人は安全または衛生のための教育を受けなければならないとされています。
安全衛生教育等推進要綱では、事業者が、職長・安全衛生責任者の初任時及び概ね5年ごとまたは機械設備等に大きな変更があったときに、能力向上教育に準じた教育(再教育)を受けさせるように求めています。
現場の安全のためにも、規定通りに受講を完了し、安全に関する情報・知見をアップデートしていくようにしましょう。