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鳶職の服装「ニッカポッカ」とは?歴史や愛される理由を解説

建設現場などで働く鳶職がよくはいている、特徴的な形をしたズボン「ニッカポッカ」。
股下がかなりゆったりとしているズボンで、工事現場などで働く人がはいているのをよく見かけるかと思います。
ニッカポッカは鳶職が効率的に仕事をするための作業着のひとつで、近年ははく人が減ってきている傾向にありますが、いまだ制服として正式に使用している会社もあります。

吹き出しテキスト今回は、鳶職の服装「ニッカポッカ」とは何かご説明するとともに、ニッカポッカの歴史や愛される理由を解説していきたいと思います。

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鳶職の服装「ニッカポッカ」とは

ニッカポッカは英語で「Knickerbockers(ニッカーボッカーズ)」と表記されます。
日本ではニッカポッカと呼ばれることが多いです。
基本的にひざ下まで丈があるゆったりとした形のズボンのことを指し、裾の部分を足袋の中に入れて着用します。
ニッカポッカは鳶職人の必需品である足袋との相性がよく、そのことが鳶職の服装として広く普及した要因のひとつといえます。

最近ではさまざまなタイプのニッカポッカが販売されており、機能性だけでなく見た目のことも考えながら自分好みのものを探すこともできます。
男女兼用のものが多いですが、女性の鳶職人用のレディースニッカポッカも販売されています。

ニッカポッカの独特な形状は現場で働く鳶職にとってのメリットとなっており、またその耐久性の高さから、鳶職人をはじめとする作業員が着用するズボンとして広く普及しました。
しかし最近では足元が見えにくくなることや、強風を受けた際にバランスを崩しやすいといった理由から、高所での作業でははくべきではないとの声も多くなっています。
ニッカポッカをはいて建設現場などで作業をする際には、自身のサイズにきちんと合ったものを選ぶことが安全のためにも大切です。

ニッカポッカの種類

ニッカポッカは股下の部分がダボっとしたズボンというイメージを持たれがちですが、実はさまざまな種類が存在します。
丈の長さが異なるため、自身のサイズや好みに合わせてニッカポッカを選んでみてください。

  • ロング7分・・・最もオーソドックスなニッカポッカ。裾の部分が膝の少し下あたりに来るため、足袋の中に入れやすい。
  • ロング8分・・・裾がロング7分よりもさらに下にくるため、ゆったりはきたい方に人気。足が長い人はロング8分のほうが違和感なくはけることも。
  • 超ロング・・・裾が足首のあたりまであるニッカポッカ。裾の部分を足袋の中に入れた後、余った部分を折り曲げるなどして長さの調節がしやすい。
  • 超超ロング・・・超ロングよりもさらに丈の長いニッカポッカで現在主流となっている。しゃがんで作業をすることが多い方に特に好まれる。
  • 超超超ロング・・・超超ロングよりもさらに丈が長いニッカポッカ。十分なゆとりがあり保温性にも優れるため、冬にこのタイプをはく方が多い。
  • 四超ロング・・・超超超ロングよりもさらに丈が長いニッカポッカ。ここまで丈が長くなると人によっては作業に支障が出る場合もあるので注意。

鳶職の服装「ニッカポッカ」の歴史

ニッカポッカの歴史は、オランダで生まれた「ブリーチズ」と呼ばれる、小さな子供が履く短いズボンが由来と言われています。
具体的な時期に関しては明確ではありませんが、オランダ人が移民としてアメリカへ渡った1700年代末期ごろブリーチズもアメリカへと渡り、その後アメリカ国内で大量生産が開始されたと言われています。
その由来があるため、アメリカ国内においてオランダ系移民を意味する言葉である「ニッカボッカ」が現在も使われていると言われています。

もともと子ども向けのズボンが前身だったニッカポッカですが、いつしか大人向けに生産されるようになり、野球やゴルフ、乗馬のスポーツウェアとして使わるようになったんだとか。

ニッカポッカが日本で広く使われるようになったのは1900年代。
大量生産がしやすく丈夫であることから、当時は軍服として使われていました。
戦後は登山用のニッカポッカなども登場し、一時期広く流行しました。

現在は建設現場の作業員が主に使用していますが、もともとは色々なシーンで活躍してきたのですね。

ニッカポッカが愛される理由

ニッカポッカは足元が見にくく、風に煽られやすくて危険だとして安全性を危惧する声もありますが、現在でも多くの職人が愛用しています。
今もなおニッカポッカが鳶職人から愛され続けてる理由は一体なんなのでしょうか?

作業がしやすい

ニッカポッカの特徴のひとつである、股下のダボっとしたシルエット。
ズボンの股下が足に密着していると足が動かしにくく、作業がしづらくなります。
建設現場などで働く作業員にとって、股下に余裕があり足を動かしやすいことは作業がしやすくなり、快適なのです。

高所でバランスを取りやすい

綱渡りをする人が長い棒を持っているのを見たことがあるでしょう。
高所ではこの棒のように「バランサー」があるとバランスを取りやすいのです。
ニッカポッカの股下部分のダボっとしたシルエットには横幅があるため、このバランサーとしての役目も担っています。
このバランサーとしての役割が大きいため、ニッカポッカをはかないと高所でバランスが取れず不安という職人の方も多いようです。

風の強さを測れる

高所作業中は風の強さにも気を配らなければなりません。
ニッカポッカの股下部分にあたる感触で風の強さを測ることができると言われており、強風にあおられて起こる転落事故の防止につながります。

けがを予防できる

建設現場では高所作業をする際に設置する足場の一部や工事に使う建材が通路にはみ出していることがあります。
このような障害物に足を引っかけてしまうとけがをしてしまうため、作業中は特に注意をしなければなりません。
ニッカポッカのダボっとした股下部分が先にこうした障害物にあたると未然にけがを予防することができますし、万一足を引っ掛けてしまってもニッカポッカは丈夫な作りであるため、ケガの衝撃を和らげてくれます。

このようにニッカポッカには現場で働く鳶職人にとってのメリットが多数あります。
もちろん足元が見えにくい、風に煽られやすいといった危険性も理解した上で、自身にあったサイズを選び、安全に配慮した上で着用することが望ましいです。

まとめ

今回は、鳶職の服装「ニッカポッカ」とは何かご説明するとともに、ニッカポッカの歴史や愛される理由を解説いたしました。いかがでしたでしょうか。
ニッカポッカについて詳しく知りたい方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。

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