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足場の「梁枠」とは?読み方や使用基準も紹介

建設に関わる現場では、専門用語とはいえ日本語なのに耳慣れない言葉や見る事のない漢字もたくさんありますね。「梁枠」もすっと読める人は少数だと言われています。

聖徳太子に招かれた宮大工が創業し、以来1442年続いている世界最古の建設会社が存在する日本は、スーパーゼネコン5社でさえ最も新しい会社で創業128年にもなり、使用される用語も古くからの言葉が多いからというのもあるかもしれません。

そこで今回は、足場の梁枠とは何か、読み方と使用基準も合わせてご紹介いたします。

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足場の梁枠とは何?読み方は?

「梁枠」は「はりわく」と読みます。

これが何をするものか分かりやすくするために、まず「梁(はり)」とは何か説明しましょう。

神社仏閣や古民家の天井に太い横木が渡してあるのを見た事があるのではないでしょうか。
あの横木を「梁(はり)」と呼びます。梁が屋根の重さを柱に分散して支えるので、そこが開口部となり向こう側への行き来を可能にします。

そして「枠(わく)」とは周りをふちどって囲むものを意味します。つまり足場部材の「梁枠(はりわく)」とは、人や車が足場の内側と外側を行き来するのに必要な開口部を確保するのに使う枠材の名称なのです。

足場の梁枠の使用基準は?

梁枠は本来そこを支える柱をなくして開口部を確保する部材なので以下の基準を満たす必要があります。

  • 開口部両端に専用の梁受け金具を間において2枚の梁枠を渡してしっかりと固定し、開口部が3スパン、4スパンの場合は方杖(ほうづえ)で補強するなどの措置を取る
  • 梁枠で一番負荷が掛かる支持部(中央部分)の上下間隔が300mm以上の場合は梁受け金具を2箇所以上でボルト止めする
  • 2枚の梁枠の間に梁渡しを取り付ける
  • 梁枠の支持部を補強していない場合は梁渡しの上方に組む足場は25m以下にする
  • 梁枠での開口部は4スパン以下、3層以下にする
  • 3スパン用、4スパン用の梁枠で支持部に補強がある場合以外は開口部端の支持部から外方向に足場を組む
  • 2スパン用で1スパン、3スパンで2スパン、4スパンで3スパンの間隔
  • 梁枠より外方開口部上層には全て交さ筋かいを設置し床つき布枠を建枠幅いっぱいまで取り付ける
  • 梁枠を取り付けた両端支持点の建わく脚柱に壁つなぎ、もしくは控えを付ける
  • 梁枠と梁枠の間に布わくか床つき布わくを使用して水平構造面を作る
  • 梁枠を取り付けた層の横1スパンと真上部分3層にかけては、専用部材使用タイプのわく組足場用以外のわく組足場用手すりを使用しない

以上の使用基準以外に、製造会社の製品基準によって梁枠の上層部の積載荷重限度を800Kgとしているもの、1000Kgとしているものなどがありますから使用上の注意も守らなければいけません。

まとめ

近年は足場材もカタカナ言葉の名称を使う会社も増えつつあります。梁枠は「トラス」とか「ビーム」と呼ばれたりします。しかし、漢字表記の方が意味を理解しやすいようです。梁枠の使用基準については腕立て伏せに例えると分かりやすいかもしれませんね。
まず筋力がなくては話になりません。支える位置が前のめりでも後ろに下がりすぎても、左右どちらかに傾いても倒れてしまいますし、腕の間隔を広げると支えきれません。体の上に重いものを乗せた場合もそうです。
基準を適切に守り、安全な足場を組みましょう。

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