作業者の安全、現場の業務効率の向上という2つの重要な任務を担う職長。
職長教育を受け職長に任命されると元請会社や取引先からの信頼もさらに増しますし、自分自身のスキルアップにもつながります。
そして何より現場の指揮監督を自身が担うことに対して強い責任感が生まれ、今後の仕事への向き合い方へも大きな変化が有るでしょう。
職長を任されたものの、周りからダメダメだなと見下されるような職長にはなりたくありませんよね。
なれるものなら周囲から「すごい!」「尊敬できる」と言われるような優秀な職長になりたいものです。
優秀な職長の特徴とダメな職長との違い
それではさっそく優秀な職長をご紹介するとともに、ダメな職長との違いもあわせてチェックしていきましょう。
優秀な職長の特徴1:現場の流れや今後の動きをイメージできる
優秀な職長は、現場の流れを具体的に想像し、今後の動きをイメージする能力に長けています。
例えば現場で打ち合わせをしているとき、優秀な職長であれば工程表と現場の状況を見て自身のチームが現場に入るのは3日後あたりだろうと予想。
実際その通り3日後に現場に入ることに。
このように優秀な職長であれば各現場の状況や流れを頭に入れ、過去の経験と自らの想像力を働かせて今後の動きを見通して行動します。
現場に入るまでに3日あると判断できればその間に他の業務に取り掛かることができますよね。
対してダメな職長はこのような場合、現場をしっかりと見ない、工程表に書いてある通りにしか動かない、効率良く動けるように今後の提案をしないというような行動をとってしまいます。
いざ現場に入ってみるとまだ他の事業者の工事が終わっておらず、自分のチームの仕事ができないというような状況に陥ります。
さらに自身のチームの無駄足を作業が遅い他業種や他チームのせいにしたり、工程表が悪いと現場監督の責任にしたりもします。
優秀な職長は想像力が優れていて、実際の現場を見て臨機応変に判断を下すことができ、ダメな職長は想像力を働かせず、効率の悪い現場に当たると他者のせいにしてしまうのです。
優秀な職長の特徴2:人の長所を見出せる
優秀な職長は一人一人の性格を理解しようと心がけ、どんなにクセの強い職人さんでも長所を見出し、うまくコミュニケーションをとっています。
一方でダメな職長は人を第一印象や外見だけで判断し、自分の思い込みで判断してしまいがち。
浅く接していては気づけないようなその人の長所や隠れた能力に目を向けずに仕事を采配してしまい、うまく人員を配置できません。
表層で人を判断してしまうのでコミュニケーションもうまく取れず、結果的に現場の作業の遅延や人間関係のトラブルを起こしてしまうという傾向があります。
優秀な職長は職人ひとりひとりと密にコミュニケーションを取り、長所を見出して適材適所に人員配置して効率的に工事を進めることができ、ダメな職長は表面だけで人を判断してしまいコミュニケーションも円滑に取れず結果的に作業効率までもを下げてしまうのです。
優秀な職長の特徴3:家族を大切にしている
優秀な職長は仕事が終わった後、現場に残ってだらだらとタバコを吸ったりせず、現場での挨拶と翌日の段取りを済ませて帰っていきます。
家族を大切にしていて、早く家に帰って家族の時間をゆっくり持とうと考えている方が多い傾向にあります。
優秀な職長さんと話をしてみるとよく家族の話題が出ることでしょう。
仕事から帰った後の家族との団らんが現場での激務や職長としての責任感からくる疲れを癒してくれるのだと思います。
そしてまた翌日から始まる仕事に備えて心と身体を休めます。
ダメな職長はギャンブルや酒、キャバクラなどが大好きで、あまり家族の話をしなかったりします。
不摂生で体をしっかりと休めることも知らず、そして家族を大事にできない職長が現場の人間を大事に扱えるとは到底思えないですよね。
優秀な職長は家族を大切にし、心と体をしっかりと休めることを心がけていますが、ダメな職長はいつまでも現場に残ってタバコを吸っていたり、家に帰らずにいつも飲み歩いてしっかりと体を休めず、次の日気だるそうに現場に出てくるのです。
まとめ
今回は、周囲の皆から「すごい」と言われるような優秀な職長の特徴とダメな職長との違いについて解説いたしました。いかがでしたでしょうか。思い当たる職長の顔が浮かんだり、はたまた自分がダメな職長に部類しているのではとドキッとされたことでしょう。(笑)
現場の安全を守る重要なポジションである職長。職長を務めるのであれば周囲の職人から尊敬してもらえるような優秀な職長として職務を全うしたいですよね。ぜひ今回の記事を参考に、優秀な職長を目指し頑張ってくださいね。