どんな仕事であってもリアルな年収や月々のお給料は気になるもの。
ましてや自分が目指している職業であればなおさら気になりますよね。
この記事を見てくださっているのは、今後鳶職に就くことを考えている方、またはすでに鳶職の仕事に就いている方がほとんどだと思います。
鳶職のリアルな年収&給料は?
鳶職人の給料の多くは固定給ではなく日給月給制がとられています。
経験や実力によって、日給が異なり、実際に仕事をした日の分だけ給料が支払われます。
日給は、見習いで7,000円から10,000円程度、普通の鳶職人で10,000円から14,000円、職長クラスで、12,000円から18,000円といったところが多いようです。
ボーナスがあることは少なく、基本的には働いた日数×日給が月給となります。
厚生労働省が毎年行っている「賃金構造基本統計調査」によると、平成27年の鳶職の平均月給は31万7000円で、平均年収は414万円となっています。
経験年数が増えれば、年収600万円前後となります。
独立をすれば年収1000万円を目指すことも可能です。
10人以上の職人を抱え、年収1300万円を稼ぐ親方もいます。
しかし、建設不況ということもありすべての独立鳶職がそこまで稼げるわけではなく、平均は600万円~700万円ほどのようです。
鳶職で親方になるには長年の経験の他に、さまざまな資格や講習を受ける必要があるため、ハードルはかなり高いと言えそうです。
鳶職の親方の月収は50万円前後となります。
ただし、会社に所属していても、国民年金、国民健康保険を自分で払い、確定申告を行う必要がある場合があります。
また、作業着も自前といったことも少なくありません。
そのため、それらは月給から支払っていかなければならないので、月給から数万円を差し引いた額が、実際の手取りの給料ということになる場合が多いです。
鳶職の仕事に就職する場合や鳶職へ転職する際には、給料の金額だけではなく、会社が健康保険や年金などの社会保険に加入しているのか、待遇を確認しておきましょう。
ただ、この収入を若くして得ることができる可能性がある、ということは大きな夢のある仕事と言えるでしょう。
(余談ですが、筆者が知る職人さんにも20代前半で50万以上を稼ぐ方が実際にいます。)
鳶職は資格取得すると年収や給料があがる?
大規模な現場においては「とび技能士」という、鳶職の国家検定資格を持っていると優遇されます。
1級から3級まであり、1級は経験年数が7年以上必要となります。
他にも主な資格として
- 玉掛け技能資格
- 足場の組立等作業主任者
- 建築物等の鉄骨組立等作業主任者
- 鋼橋梁架設等作業主任者
などがあります。
鳶職に就いた際に必要なスキルを身に付けることができますので、ぜひ資格取得に挑戦してみてください。
これらは経験やスキルが証明できるためにニーズの高い資格であり、こうした資格を取得することでも、収入が上がっていきます。
まとめ
鳶職人のリアルな年収、給料についてご紹介しました。いかがでしたでしょうか?
鳶職人は日給月給制をとる会社が多く、ボーナスがあるところは比較的少ないです。
平均給与は年収414万円程度ですが、若くして月収50万円以上を稼ぐ鳶職人もいます。
資格を取得することで年収が上がる会社も多いですよ。
また、独立すれば600万円〜1000万円ほどの年収が見込めます。