1日の大半の時間を費やすことになる、仕事。
仕事を辞める原因のほとんどは「人間関係」に関わることだと言われていますから、職場の人間関係は特に重要視すべき項目でしょう。
その点、鳶職の仕事は上下関係が厳しく、精神的にタフじゃないとやっていけないという人もいますが、実際のところどうなのでしょうか?
鳶職の上下関係は厳しい?人間関係についてのリアルな声
今回は鳶職人として実際に働かれている、2人の職人さんにお話を伺うことが出来ました。
それではさっそくですが、2人から聞いた鳶職の人間関係についてのリアルな声をご紹介していきたいと思います!
頻繁に怒られた:職人歴7年のHさん
自分が若かった頃はよく怒られてましたね。
ちょっとしたミスでも激しく怒られたりして、何でそんなに怒ってるの?とよく思ったものです(笑)
ですが、ある時先輩から、怒るのは「人の命が掛かっているから」だと教えてもらったんです。
足場をしっかり組まなければ、次に作業する職人さんたちの命が危ない。
また、作業している自分たちも、ささいなミスが重大な事故に繋がり、最悪の場合亡くなってしまうことだってある。
「だからこそ、小さなミスが起こるたびに厳しく指導するんだ」と、先輩から教えてもらいました。
あの頃はよく分からなかったけど、これまで事故なく鳶職をやってこられたのは先輩たちが守ってくれていたからなんだなと、今となっては感謝しかありません。
自分が教える立場になった今では、先輩たちの教えを引き継いで愛ある指導をしています。先輩ほどは怒らないですけどね(笑)
「アットホームな会社」が良いとも限らない:職人歴3年のKさん
人間関係が厳しいというイメージを持っている人が多い中で、アットホームな会社であることや、仲が良く、社内環境が良好であることをアピールする会社も結構あります。
そうした会社はその言葉通り、人間関係のフラットさを大切にしていて、後輩のことを家族のように愛情を持って指導してくれます。
しかし、人間関係が近すぎて苦労することもあるので、その点には注意しておいた方がいいです。
たとえば、せっかくの休みも職場の人と過ごすことになり、プライベートがないこともあります。
会社によっては毎週のように飲み会があることもあります。
アットホームな雰囲気であること自体は良いことですが、向き不向きがあるのも事実です。
自分の場合は、仕事は仕事、プライベートはプライベートと分けたかったので、アットホームな会社は向いてませんでした。
プライベートな時間を重視する人にとっては向かない場合があることも、前もって理解しておくと良いと思います。
鳶職の上下関係は厳しい?
鳶職の上限関係ですが、昔は厳しい会社がほとんどでした。
鳶職人には元ヤンキーの人が多く、ヤンキーは縦社会ですから、鳶職人の人間関係も上下関係が厳しい場合が多かったのです。
しかし、最近では上下関係はそこそこに、和気あいあいと仲良くやってる会社も増えてきました。
だからこそ、鳶職の世界に対して、「暴力をふるわれるんじゃないか」とか「上下関係が厳しすぎてメンタルがズタボロにされるんじゃないか」というイメージを持っている人も、そこまで身構える必要はないと思います。
ただ、上下関係が厳しいかどうかは親方次第なところが大きいので、自分が親方について行きたいと思えるかを会社選びの一つの判断基準にしてもいいかもしれませんね。
まとめ
今回は「鳶職の上下関係は厳しいのか?」や、鳶職人の「人間関係についてのリアルな声」についてご紹介いたしました。
いかがでしたでしょうか。
鳶職の上下関係は厳しいですが、最近では上下関係に縛られず、和気あいあいとやっている会社も増えてきたように感じます。
会社の人間関係が良いかは会社によってそれぞれですし、それが自分に合うかどうかは別問題なので、自分に合わないと感じたら他の会社で働くことを検討してみるのもいいかもしれませんね。