足場台は正式には可搬式作業台といいます。可搬式作業台とは、主に建築物の天井や内壁面等の仕上げ作業に使用するアルミニウム合金製可搬式作業台のことです。
商品名である「立ち馬」「のび馬」などと通称で呼ばれています。
足場台(可搬式作業台)とは?
仮設工業会の仮設機材認定基準では、可搬式作業台とは、作業に十分な面積を有する天板(作業床)と天板を支持する支柱が固定または伸縮できる構造で、天板に達するための踏さん及び折りたたみ金具等からなり、任意の作業場所に容易に持ち込んで移動でき、単独で使用するものであるとされています。
また、可搬式作業台は2種類あり、支柱の構造形により分類されます。
第1種は支柱が固定型、第2種は支柱が伸縮型。構造は、開脚状態における垂直高さは2m未満。
安衛法令に「可搬式作業台」の語句はなく、規定はありません。
高さ2m未満なので高所作業での使用には該当しません。
ナカオってどんな会社?
株式会社ナカオは昭和23年に山口県下関市で設立された、梯子(はしご)、脚立、足場台、作業台などアルミ加工・金属加工の老舗工務品メーカーです。
日本で最初にアルミ製合金梯子を市場に送り出したパイオニアともいわれる会社です。
それまでのハシゴは木製が中心でしたが、軽くて傷みにくいアルミ合金にすることにより、安全性や効率性が飛躍的に向上しました。
さまざまな作業の現場で、そのシーンに最適な、安全で効率の良い製品を作る姿勢は、通信や電力、建築などの分野で高い評価を得て、大きなシェアを誇っています。
最近では、宇宙開発や航空など高度な安全性を求められる現場や、ITなど先進の分野においても、ユニバーサルな視点を取り入れ、製品設計に取り組んでいます。
チタンやカーボンファイバー(炭素繊維)などの新素材研究、さらには海外展開も視野に入れ、新たな市場を開拓しつづけています。
ナカオの足場台の特徴は?使用している方の声
足場台が生まれる以前は、脚立に足場板を渡して、作業足場として使用されていました。
安全性・機能性の面において問題点が多いものでした。
移動などが大変だったのです。
最低でも、脚立2台に足場板(2m)、結束バンドが必要になります。
使用時にゴムバンド等による結束が徹底できないことや、足場板が4mの場合、脚立3台使用の3点支持が徹底できないなどの問題がありました。
しかし、ナカオの商品である『アシバダイのび太郎』は、脚伸縮により段差での作業が可能になり人気を博しました。
価格もリーズナブルな商品です。
四脚調節式はしご兼脚立をベースに足場台を開発されました。
天板幅に関して、当初は足場板の幅でありましたが、より作業性の良いかつ安全の為に天板幅の広い製品の制作依頼が各ゼネコンよりあったようです。
また、ナカオのGTW/GTWRは、仮設工業界の認定基準「可搬式作業台」が新設されるきっかけとなった商品です。
GTW(通称タチウマ)は建設業界ならず種々の業界に普及しました。
コンパクトで、振り回しの良い400mm幅の作業台です。
スジ目上にバーリング穴をデザインすることで、溝山の突起をつくりスベリ止め効果を10%向上させました。
60mm幅広踏さん(全段)、補強金属付踏さん(上部) 脚は20mmピッチで長さの調節が可能で、穴あけ構造でメンテナンスも容易に。
ガゼットプレートは巻込みデザインで横揺れ防止になっており、コンパクトに収納も可能でとても使い勝手の良い足場台です。
上記の2商品のほかにも、楽駝(らくだ)や勇馬(ゆうま)など、より安全性を追求した新しいモデルもあり、使用している方からは使いやすくて安心だと評判が高いです。
まとめ
足場台は正式には可搬式作業台といいます。
昭和23年に日本で初めてアルミ製合金梯子をリリースした山口県のナカオ株式会社は有名です。
ナカオの足場台にはのび太郎、GTW、楽駝、勇馬などの製品がありどれも使い勝手が良く人気商品となっています。
ナカオは足場台市場の業界を長年リードしてきた老舗のメーカーですので信頼性もバッチリです。