足場において単管パイプ同士を取り付ける役割を果たすクランプ。
クランプにはいくつか種類があり、キャッチクランプもそのうちの一つです。
【足場材】キャッチクランプとは?
クランプ(clamp)は二つの物の面と面を重ね合わせたものをはさんで固定するための金具のこと。
作業台と材料を固定するときなどにも使われます。
足場クランプは単管クランプとも呼ばれ、工事現場などで足場を作るための単管パイプを固定するために使われる金具です。
足場クランプに単管パイプを挟み、ナットをラチェットレンチと呼ばれる工具で締めることで単管パイプを固定することができます。
キャッチクランプもクランプの種類の一つで、単管と鉄骨をつなぐ際に使用します。
足場でよく使われる主なクランプは以下の3種類です。
直行型クランプ
単クランプが連結されていて、単管を直角に交差させて固定させるためのクランプ。
自在型クランプ
単クランプが2つ連結されていて、単管を好きな方向に固定することができるクランプ。
3連クランプ
直行型クランプor自在クランプの間に単クランプを挟み込んだ3連式のクランプ。
自在型クランプはつかむ部分同士が固定されないので、自在型クランプのみで組んだ足場はぐにゃりと足場全体がつぶれてしまう可能性があります。
そのため基本的には直交クランプを使用し、直交クランプでできた足場の補強に自在型をクランプを使うというイメージです。
キャッチクランプ取り付け時の注意点
三共リース株式会社の提供する仮設資材の資料をもとにキャッチクランプの取り付け時の注意点について解説いたします。
適合フランジ厚の場合
キャッチクランプをH形鋼等へ取り付ける場合はH形鋼等のフランジ厚(つかみ厚さ)は6mm以上ないと危険です。
フランジ厚は必ず6mm以上になるH形鋼等を使用します。
H型鋼等への取り付けの場合
使用中に生じる滑り、または脱落等の恐れのある取付方法は大変危険なのでやめましょう。
キャッチクランプを使用する場合には2個以上用いて足場用鋼管に取り付けます。
注意点
- 必ず指定された締付けトルクで締め付けてください。
- 1個使いせず必ず2個セットで使用してください。
- ナットが動かなくなるまで固く締めてください。
参考:三共リース株式会社
【足場材】キャッチクランプの価格
キャッチクランプは20個入りで19,000円〜23,000円と2万円前後が相場です。
1個単位で販売しているショップは少ないですが、1個の場合は1,000円〜1,300円前後です。
キャッチクランプは前の章でご説明した通り、2個セットで使用するものです。
1個使いは大変危険ですので、購入は1個単位からでも必ず2個揃えて使用するようにしてくださいね。
まとめ
今回は足場材の一つである「キャッチクランプ」について、用途や価格など分かりやすく解説いたしました。キャッチクランプはクランプの種類の一つで、単管と鉄骨をつなぐという用途で使用されます。キャッチクランプは2個セットで使用するものなので1個単位からも販売がありますが2個揃えて使うようにしてください。価格は1個単位で1,000円〜1,300円前後、20個入りで19,000円〜23,000円と2万円前後が相場です。