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足場の見積もりの「損料」とは何?意味を解説

建築用語で「損料」という言葉があります。
損という文字を見ると、非常にマイナスなイメージを持つ人が多いのではないでしょうか?特に破損や損害といった熟語は建設業界でもよく用いられると思います。何かを壊したり、傷つけたりといった印象を与えますよね。しかし、実はそのような意味を持ち合わせている言葉ではありません。

今回は足場の見積もりの際によく使われる「損料」という言葉についてまとめましたのでご覧ください。

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足場の見積もりの「損料」は江戸時代の「損料屋」にヒントがある?

みなさんは「損料屋」という職業をご存知でしょうか?
江戸時代、レンタル業者は「損料屋」と呼ばれていました。私たちには想像しにくいことですが、高価でなかなか買うことのできなかった“ふんどし”の貸し出しがメインだったようです。
ふんどしの貸し出しって…。

余談はさておき、このように「損料屋」は現在の貸衣装屋にあたる仕事であり、「損料」という言葉自体が、もともと貸付やレンタルにゆかりのある言葉なのです。

家を建てるためには、足場を組んだり、重機を使ったりします。
他者から借りれば「リース料金」となりますが、それを自社で持っていた場合、リース料金はどうなるのでしょうか。
自社のものだからといって、無料にするわけにはいきません。
最初にその重機を買う時に安くない金額のお金を払っていますから、元を取れるように自社内でもレンタル料にあたる「損料」を設定する必要があるのです。

足場の見積もりの「損料」とは何?意味を解説

建設業界における「損料」とは、受注者(下請け、外注)が自社で所有している建設機材に対して発生するリース料金(借り賃)のことです。
自社で購入した機材に対してお金が全く支払われないなんて、割りに合わない話はありません。

この「損料」は、他社所有のものを借りる場合の「賃料」と同様の意味を持っています。
建設業者が所有する建設機械などの償却費・維持修理費・管理費などのライフサイクルコスト(※)を1時間当たり、または1日当たりの金額で表示した経費のことで、施工のために使用される機械の経費算出のために設定されます。

(※ライフサイクルコスト…製品や構造物が、調達・製造~使用~廃棄の段階までトータルでかかる費用のこと。必要な経費の合計額を指す。)

例えば、最初に1,000万円かけて重機を買ったとします。
Aの現場で使って10万円、Bの現場で使って20万円…このように各現場で少しずつ使用料を受け取り、1,000万円から「損料」をマイナスしていくことを繰り返せば、どこかのタイミングで買った時のお金の元をとった!という日がきますよね。
これが、「損料」です。ちゃんと元が取れれば次の設備投資も出来るのです。
簡単に言えば、社内リースですね。

このように算出された「損料」が、足場や仮設トイレ、重機など、建設現場で用いられるさまざまなものに適用され、工事代金の見積もりに記載されています。

ちなみに、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、受注者が建設機材を所有していない場合は、そのレンタル代金を「賃料」と呼び、「損料」と同様に見積もり書などに記載されます。

まとめ

損料とは、受注者が自社で所有している建設機材に対して発生するリース料金のこと。
見積もりに知らない言葉があると不安ですよね。しかし、決して何かを壊したり、傷つけたりしたわけではありませんので、お忘れなく。

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