足場の組立・解体にかかる時間(日数)はどのくらい？

足場の組立・解体に時間がかかるのはなぜ？

足場を組むためには足場の組立等作業主任者と呼ばれる資格が必要となります。
建設現場、特に高所での作業が中心となる足場の組立ては安全性が保証されず、非常に危険を伴います。
安全が確保されていない中での重労働となると、全ての作業を慎重に行わなければなりません。
資材を水平に保ち続けたり、障害物を避けながら資材を運んだり、細かい部分に配慮しながら組立てるのは大変なことです。
さらに、組立て後の安全性を確保しながら組み上げなければ、作業を行う職人の安全性が確保されません。
細心の注意を払い、最高の安全性を実現するためにはある程度の時間を要するのです。

足場の組立・解体にかかる時間は？

一般的な戸建て(30〜40坪程度)を建てるための足場は、2〜3人で1日(6〜8時間程度)かかります。
想像以上に膨大な時間が費やされているわけではないことがわかりますね。

しかし、天候や周囲の状況によっては簡単に作業が進まないこともあります。
下記のような条件下では組立時間が長くなることを考慮しておく必要があります。

1.悪天候（雨、風）

悪天候は、足場の組立時間に大きく影響します。
雨が降っていると床が滑って転倒したり、資材を落としてしまったりする危険性が高まります。
また、風が強い場合、足場が揺れるためより慎重に作業を行わなければならなくなります。
自然現象ですので仕方ありませんが、作業時間を考える際の目安になりますね。

2.周辺住民の理解が得られない

足場工事は、周辺へ資材が落下する可能性があるだけでなく、転倒や日照具合、カンカンと大きな音が一日中しているなど、あらゆる場面で周辺の住民に影響があります。
また、隣家との距離が近かったり、足場を組むスペースが足りなかったりする場合は、隣家に許可をもらわなければなりません。
許可がもらえないと最悪の場合裁判に発展する、なんてことも。
工事を請け負う業者が使用許可をもらいに行くのが通例ですが、自分の家の都合で使わせてもらうので、直接許可をいただいておくと良いですね。

3.作業者の勉強不足

足場の組立は、組立当日までの事前準備が重要です。
予習していない状態で作業を始めると、全体像を把握することができず、通常よりも時間がかかります。
資材が不足していて追加で用意しなければならない場合もありますね。
段取りや事前準備をしっかりと行ってくれる業者を選びましょう。

足場の解体にかかる時間は？

一般的な戸建て(30〜40坪程度)の場合、解体は半日程度で終了します。
解体にかかる時間は組立時の半分程度が目安です。
解体した足場材の搬出を含めても、1日以内にすっかり元通りになります。

しかし、組立時と同様に悪天候時や隣家との兼ね合いで予想以上に時間がかかることもありますので、それらを考慮して予定を立てると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
足場は、一般的な家屋であれば組立に1日、解体に半日程度かかります。
しかし、天候や周囲の状況、建物の大きさによって、変化する可能性があります。
業者の仕事内容によっても変化しますので、その都度業者に確認すると良いでしょう。