ある程度の規模がある会社ならば、必ずといっていいほどボーナスが支給されますよね。
まとまった金額が支給されるので「今年のボーナスはいくらかな?」と毎年楽しみにしている人も多いと思います。
しかし、その一方でQ&Aサイトや掲示板サイトなどでは「足場屋はボーナスが出ない」という投稿を多く目にします。
ボーナスは当たり前のように貰えるものというイメージがありますが、なぜ足場屋では貰えないのでしょうか?
そもそも、本当に足場屋ではボーナスが貰えないのでしょうか?
足場屋に就職したらボーナスを貰えないって本当?
「足場屋に就職したらボーナスを貰えないのか?」
結論から言うと、ほとんどの会社でボーナスが貰えません。
ボーナスが貰えない理由としては、以下のようなものがあります。
- 建設不況
- 規模が小さな会社が多い
- 人件費や材料費で利益を圧迫されボーナス出す余裕がない
ボーナスは売上に応じて支給されるものなので、目標の売上に届かなければ支給されることはありません。
また、一人親方(個人事業主)として働いている人も多く、自営業者にボーナスは存在しません。
それで多くの足場職人がボーナスを貰えていないのでしょう。
特に小さい会社だと儲けが少なく、ボーナスを出す余裕がないというのが実情です。
資材を自社保有しているような大きな会社であれば、材料費が掛からない分利益を出しやすいので、ボーナスが出る可能性はあります。
足場屋の平均年収は?
国税庁が行った令和元年度の民間給与実態統計調査によると、足場屋(とび工)の平均年収は414万円です。
社会人全体の平均年収が約436万円であることを踏まえると、少し低い賃金水準です。
しかし、足場業界は実力によって収入が大きく変動するので、20代で年収が600万円を超えている人もいれば、10年以上勤めても300万円しか稼げない人もいたりと幅があります。
なぜそこまで差が出るかというと、単価が全然ちがうからです。
単価は会社や地域によっても異なりますが、職長クラスになると日当20,000円以上稼ぐ人もいます。
一方で、役職がなければ10,000〜13,000円程度、稼げても16,000円前後でしょうか。
月に25日×12ヶ月働いたとすると300日ですから、日当10,000円なら年収300万円ということになります。
そして、実際にはここから厚生年金や社会保険料などが差し引かれますから、貰える額はもっと少ないですね。
収入を上げるには親方になるか、実力に応じて給料を上げてくれる会社を選ぶしかありません。
どんな足場屋に勤めると良いのか?
では、少しでも良い会社で働くためにはどのような会社を選ぶと良いのでしょうか?
良い会社の定義は人それぞれだと思いますが、「待遇が良い」という基準で会社を選ぶとするならば、以下の3つを満たす会社であることが望ましいです。
- 社内教育制度が充実している会社
- 福利厚生が充実している会社
- 施工実績が豊富な会社
この中でも特に注目すべきは、施工実績です。
施工実績が豊富ということは、これまでに多くの仕事を取引先から任されたという証になります。
そのため、施工実績が豊富な会社は良い仕事をする会社が多く、経営者自身も良い仕事は現場で働く作業員によって支えられていることを理解している場合が多いので、作業員を大切にする傾向にあります。
もちろん、施工実績が豊富でも、たくさんの現場を安くを請負っているような会社は日当が低い傾向にあるので注意が必要ですが、施工実績の多さに注目してみると効率的に良い会社を探せるはずです。
足りない情報は実際に働いている人に聞いてみたり、口コミを確認するなどして補い、総合的に勤めるべき会社を判断するようにしましょう。
まとめ
今回は「足場屋に就職したらボーナスを貰えないのか?」その真相について解説いたしました。いかがでしたでしょうか。
足場屋には小さな会社が多く、ボーナスを出す余裕のない会社がほとんどです。
もし、ボーナスが貰えるような待遇の良い会社を探すならば、「足場材を自社保有しているか?」や「施工実績が豊富か?」などを意識して探してみてくださいね。