【足場材】枠組足場で使う「アームロック」とは？分かりやすく解説

枠組足場とは

アームロックについて解説する前に、アームロックを足場部材として使う足場である枠組足場について簡単にご説明いたします。

枠組足場とは鋼管を門型に溶接した建枠にジャッキベース・交差筋違・鋼製布板等の基本部材を組み合わせて構成する仮設足場のこと。
仮設足場の中でもっともよく使用されるタイプの足場です。

建枠・ジャッキベース・交差筋違（ブレース）・脚注ジョイント（連結ピン）・アームロック・鋼製布板・階段枠・梁枠・壁つなぎ・手すり柱・手すり・手すり枠などの足場部材で構成されます。

建枠のことをビティと呼ぶため、枠組足場のことをビティ足場と表現する場合もあります。

枠組足場は資材の強度が高く、耐久性に優れているという特徴があり、くさび緊結式足場や単管足場よりも安全性の高い構造を組み立てることができるのが大きなメリットです。

さらに組み立て時にハンマーによる打ち込みではなくボルトや番線を使う為、騒音が少ないことや、組み立て・解体に比較的手間がかからない点などもメリットとして挙げられます。

複雑な形状の建築物や狭小地にはあまり適さないという点がデメリットとして挙げられます。
(複雑な構造に対応できる部材もあるのですが、そのほかの足場と比べて組み立てるのに時間がかかるため向かないとされる)

また、枠組足場は組み立てる際にクレーンを使用するため、作業できる環境も必要となるため、低層であったり複雑な形状の足場を構成する場合は枠組足場よりくさび緊結式足場や単管足場が適していると言えるでしょう。

【足場材】枠組足場で使う「アームロック」とは

アームロックとは、足場の建枠と建枠を連結した際上下の建枠のジョイントが抜けないように取り付ける金具のことです。
枠組足場に必要な足場材の一つです。

弓形の形状をしていて両端部に直径15 mm程度のピン穴が設けてあります。

アームロックの一般的な長さは以下の通り。
※穴から穴までの長さです。

長さ：826mm、739mm、507mm、419mm、330mm

アームロックの使用方法

ジョイントに建枠を挿した後、上下の建枠のグラビティにアームロックの穴を挿します。
これによって建枠の抜け止め、ジョイントの抜け止めになります。
この際、グラビティの留め具によって外れないかをしっかり確認してください。

建枠の連結はアームロックによる方式の他に回転式のものやピン式のものなどありますが、回転式、ピン式のものはロックされているかどうかチェックするのを忘れがちなのでロックされているかどうか確認する必要があります。

まとめ

今回は枠組足場で使う足場材の「アームロック」とは何か、分かりやすく解説いたしました。いかがでしたでしょうか。アームロックは枠組足場に必要な足場材の一つで、足場の建枠と建枠を連結した際、上下の建枠のジョイントが抜けないように取り付ける金具のことです。アームロックは弓形の形状をしていて両端部に直径15 mm程度のピン穴が設けてあります。アームロックの使用方法などについても今回の記事で解説していますのでぜひ
参考にしてみてくださいね。