みなさんにとって単管足場という言葉は身近でしょうか?
実は、足場にも種類が多くあり、現場と使い方に合った足場が必要です。
結果的に、作業効率を上げることが可能なので、吟味した上での選択が必要となります。
足場の種類としては、単管足場、くさび式足場、枠組み(ビティ)足場、吊り足場、先行足場、移動式・・・実はたくさんあるんです。
また、呼び方、専門用語もあるので、現場に入るようになってからは、慣れるまで時間が掛かりそうですね。
その中でも、単管足場とは小規模な工事、作業現場や狭いビルの間での足場に用いられることが多いです。
建地、腕木、足場板、多筋かい、単管ジョイント、固定型ベース金具など、多くの部材を扱う足場です。
行き当たりばったりの工事かと思えばそうではなく、足場を組立てるにも組立図が必要となります。足場組立図は足場工事の基礎となります。
『単管足場・組立図』について
建設工事現場には必ず、「現場監督」という方がいます。
ワイシャツにネクタイ、作業着を羽織っています。そしてヘルメット姿。
左手には工程表や図面。この方たちの仕事は凄く重要なんです。
常に現場で働かれる皆さんの安全と、円滑に作業が進むよう工程を管理しています。
工事現場において、基本的にはマニュアルが存在します。
工期の遅れはクライアント様に迷惑を掛けるだけでなく、自社にも今後の他のスケジュールに支障をきたすなど、色々な影響を与えます。しっかり工程表、図面に沿って作業したいですね。
そして、足場組立てにおいては、足場組立図と呼ばれるものが存在します。
足場の組立図=建設工事の図面です。工事のベースとなります。
行き当たりばったりの作業ではないんですね。
『単管足場・組立図』書き方
さきほどの現場監督は組立図を書かなくてはいけません。
安全第一で工事の利便性も考えなくてはいけなく、当然、予算のことも考えなくてはいけません。なかなか難しいですね。
現在ではCAD(キャド:コンピュータ支援設計)を用いて図面を書いていますが、手書きの図面も存在します。
単管足場は銅管足場とも呼ばれていて、単管パイプにクランプと呼ばれる金具を噛み合わせ、ボルトで固定することで接続して組立てます。
足場板の長さも、4000mm、3000mm、2000mm、1500mmと種類があり、どれを使うか図組立図で指示を出します。
単管パイプの本数やクランプ・ボルトの数、足場板の長さや枚数も全て綿密に考えられています。
トラックに足場板や単管パイプを天高く乗せたトラックをよく見ますが、実は部材や量を計算して積んであるんですね。
組立図を書く際には、もちろん足場だけでなく階段をどこに作るか、落下防止養生ネットはどのように張るかといったことも考慮する必要があります。
そしてこれからの季節は、なんといっても台風対策も必要です。
ポイント
足場工事のベースになるので、現場監督は多くのことを考慮して書くことが重要、現場に入る方は組立図をしっかり読み解くことが重要!
検索エンジンで「単管足場組立図」と検索してみて下さい。たくさんの種類の図面が見られます!
足場板の長さによっても呼び方があったりします。「アンチ」や「真板」など。
また、現場ではcm(センチ)やm (メートル)は使わず、mm (ミリ)を使います。
最初は戸惑いますが、現場に出れば徐々に慣れていきます。
これからは私生活でもmmを使って、mmに慣れておきたいですね。
一日も早く図面が解るようになりたいところですが、専門用語も多いので、職人さんへの第一歩として覚えていきたいですね!
まとめ
専門用語も種類も多いのが足場工事です。
ひとつひとつの用語から特徴まで理解してマスターしていきましょう。