職長手当の相場はどのくらい？色々な会社の事例を元に紹介

職長の仕事内容は？

職長は建設現場などにおいて作業員を指揮監督し、現場の安全衛生を確保するために重要な役割を担っているポジションです。

危険と隣り合わせの現場において、事故などの労働災害を防ぐため、そして現場の作業を円滑に進めていくためにも、作業員の能力や体調を把握して適切な指揮と人員配置を行う必要があります。
そのため職長は現場に一人は必要となります。

職長と安全衛生責任者はよく似ていますが、現場管理など「対内的」な業務を行うのが職長、統括安全衛生責任者との連絡など「対外的」な業務を担うのが安全衛生責任者という違いがあります。

職長になるために資格や特別な制限はありませんが、職長・安全衛生責任者教育(職長教育)という講習を受ける必要があります。

職長の仕事内容について詳しくはこちらの記事もぜひご一読ください。
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職長の仕事内容は？職長に必要なスキルや、ダメな職長の見分け方を紹介

職長手当の相場はどのくらい？色々な会社の事例を元にご紹介

ここからは職長を務めた際にもらえる手当である職長手当の相場がいくらくらいなのか、様々な会社の事例をもとにご紹介していきたいと思います。

職長手当の名称が各企業によって異なりますので各企業での呼び方で記載しております。

■鹿島建設
優秀技術・技能者報奨金支給制度 (E賞)
年額10万円~5万円

■清水建設
職長手当支給制度
職長の職責や貢献度によって日額500円、1,000円、1,500円と変動

■竹中工務店
竹中優良職長制度
マイスターは日額2,000円、シニアマイスターは日額3,000円

■戸田建設
優良技能者手当制度
日額500円

■長谷工コーポレーション
優良技能職長認定制度
月額1万円

■大林組
大林組認定基幹職長 (スーパー職長とも呼ばれます)
基幹職長Aは日額2,000円、基幹職長Bは日額3,000円

■奥村組
奥村組優良職長(マイスター)制度
日額1,000円

■五洋建設
五洋建設優良職長制度
日額1,000円

■大成建設
【建築】一級職長制度、【土木】土木優良技能者報奨制度
【建築】日額1,000円、【土木】日額2,000円

■西松建設
上級職長制度 及び西松マイスター制度 (優良技能者制度)
上級職長は日額500円(上限12万)

建設現場で働く技能者の不足が深刻化しているゼネコン業界では、近年協力会社の職長や上級技能者の賃金を上乗せする動きがみられます。

鹿島建設、西松建設に続き、竹中工務店が賃金の引き上げを発表し、清水建設も職長手当制度を改定しました。
続いて大成建設も引き上げという動きがあり、立て続けに大手ゼネコンを中心に手当の見直しが行われました。

待遇を改善することで建設現場における優秀な人材を確保したいという狙いがあるようですね。
大手ゼネコンを筆頭にこのような賃金や手当の引き上げが続いており、準大手のゼネコンにも待遇改善による人材確保の取り組みが広がってきています。

まとめ

今回は、色々な会社の事例をもとに職長手当の相場がどのくらいなのかをご紹介いたしました。
職長は現場の安全管理を始め、作業者の健康、そして効率的な作業を進める上で重要な役割を担っています。
優秀な職長に対して職長手当を支給する企業が多く、最近は人材の囲い込みのためにも大手ゼネコンを中心に手当が引き上げられている傾向にあります。
職長手当が上乗せされるのは賃金にも大きな影響がありますし、責任がありかつやりがいのあるポジションですので、職長として現場の安全を守りたいと考えている方はぜひ挑戦されてみてはいかがでしょうか。