元請から仕事を請け負った一人親方が現場に入場する時に労災保険番号を確認されます。
自分が特別加入労災保険に加入した時の保険番号だと認識していても、実際のところ「労災保険番号」とは何かと問われると詳細を答えられない人がほとんどでしょう。
また、急に労災保険番号の提示が必要になった時、割り振られている番号をネットで検索することはできませんので困ってしまいます。
一人親方の労災保険番号とは
労災保険番号は労働局が労災保険加入団体を承認した際に労災保険加入団体に交付した労働保険番号を指します。
労災保険加入団体の労働保険番号は団体に対して与えられた番号であるため、加入者全員が同じ番号を共有することになりますから、労災保険番号の提示を求められたら、一人親方が加入している団体の「労働保険番号」を答えればよい訳です。
労働保険番号の他に、労災加入団体に入会して特別加入労災保険に加入すると「整理番号」が一人親方個人が新規で入った順に通し番号を割り振ることになっています。
整理番号は、労働局が、一人親方個人がどこの労災加入団体に所属し、実際に保険に加入している状態であるのかどうかを把握するのに使われているのであって、現場への入場に必要なものではありません。
一人親方の労災保険番号の調べ方
加入者が労災事故で病院に行った時に労災保険給付手続きを行う際に使用するもので、個人にとっての保険証番号にあたる重要な番号で、不用意に流出して悪用されるのを防ぐためにネットで検索できるようなものではありません。
ですので労災番号をネットなどで調べることは不可能です。
簡単に労働保険番号を調べるには、自分が入会している労災保険加入団体に直接問い合わせるのが確実ですが、土日祝祭日で連絡を取ることができない場合もあります。
多少面倒ではありますが、他の方法で労災番号を調べることが可能です。
労災保険番号は適当な数字の羅列ではなく、規定に沿った数字が記載されていますので、数字が表しているものを当てはめていくと入会している労災保険加入団体に割り当てられた番号を知ることができます。
2桁-1桁-2桁-6桁-3桁という構成で並んでいる数字が意味するものを解説しましょう。
最初の2桁は都道府県コード、次の1桁は所掌(特定の行政機関)、次の2桁は管轄、続く6桁は基幹番号、最後の3桁は枝番号です。
- 「労働保険 都道府県番号」で最初の2桁をネット検索
- 所掌→労災保険は「1」、雇用保険は「3」(労災保険なので「1」)
- 「労働基準監督署コード」で検索すると上部※印の欄にコード番号の見方が書かれてお り、管轄番号が分かる
- 基幹番号の先頭の数字が「9」労働保険事務組合に労働保険関係の事務処理を委託してい る(「6」には別の意味があるが、一人親方は「9」でよい)
- 基幹番号の末尾の数字は「2」雇用保険、「5」現場労災保険、「6」事務所労災保険で、 「8」が一人親方なので「8」となる
- 単独で労働保険に加入している場合は「000」、事務組合に委託している会社や個人事業 主は枝番号で表示されるが、番号を付与されていない場合「000」としておく
上記の①から⑥の数字を当てはめることで労災保険番号を構成することができます。
まとめ
今回は、一人親方の労災保険番号とは何か、労災保険番号の調べ方について解説しました。いかがでしたでしょうか。
労災保険番号の意味を理解したい、労災保険番号を調べたいといった時の参考として役立てて下さい。