ローリング足場の正式名称は移動式足場であり、通称ローリングタワーと呼ばれます。
ローリング足場は、作業床、これを支える枠組み構造部とキャスター(脚輪)、はしごなどの昇降設備と手すり等の防護設備により構成される設備と定義されています。
この足場は枠組み構造であるため、足場の高さを簡単に変えることや、人力によって簡単に移動することができるため、天井、壁などの仕上げ工事、設備工事などに使用されます。
ローリング足場のレンタル相場価格は?
それでは気になるローリング足場のレンタル価格相場を解説します。
購入すると10万円以上コストがかかりますが、レンタルだと割安です。
価格相場としては、ローリング足場のあるレンタル専門店を例に挙げると、1日8,000円〜、多段式のものになると4段で13000円〜が価格の相場となっています。
2段式のスチール製のものが2泊3日で6600円というように、レンタル期間に応じてお値打ちなキャンペーンを打ち出しているレンタル業者もあります。
足場を組むために高所作業車をレンタルすることと比べると、足場レンタルの方が費用を大幅に抑えることができます。
また、短期&1台からでもOKで最短2泊3日のレンタルから可能な会社が多いです。
現場での組み立て対応も可能なので、組立作業員がいなくても足場を導入することができます。
カード決済にも対応しているところが多いです。
ローリング足場の基本配送も行っているケースが多いので、設置または撤去のオプションをつけることも可能です。
ローリング足場の使用上の注意
移動式足場の使用などに関する注意事項については、厚生労働省から、安全衛生法に基づくものとして、「移動式足場の安全基準に関する技術上の指針」が示されています。
以下にまとめました。
- 建枠などの接続部は、使用中容易に離脱しないように確実に結合すること
- 最大積載重量は、法令に基づく計算を行うこと
- キャスターの下端から作業床までの高さとキャスターの主軸間隔も、法令に基づく計算を行うこと
- 作業床には、床付き布枠などを、スキマのないように敷く
- 一段で使用する場合でも作業床の周囲には、床面より900mm以上の高さに手すりを設けること
- 作業床は、常に、水平を保つように注意し、移動時以外は、キャスターにブレーキをかけておくこと
- 作業者を乗せたままで、絶対に移動してはいけないこと
- 作業床の上で脚立を使用しないこと
また一般的な作業者は以下の事項の注意が必要です。
- 足場に積載荷重を標示して、その荷重以上積載しないこと
- 足場に一箇所に偏った荷重や、衝撃による荷重をなるべく与えないこと
- 枠組み構造部の外側空間を昇降路とする移動式足場は同一面より同時に2名以上が登らないこと
- 傾斜面での使用については、脚柱ジャッキを使用して、鉛直にして、作業床の水平を保持すること
- 移動路面、移動空間にある障害物は撤去すること
特に、作業床で脚立を使用することや、作業者を乗せたまま移動することは絶対にやめてください。
安全に留意して使用するようにしましょう。
まとめ
ローリング足場は車輪付きの足場で、自由に移動して作業ができるやぐら組の作業台です。
コンパクトに折りたため、軽く、組み立ても簡単です。
しかし、高さ調整などの組み立てには足場の特別教育の資格が必要です。オプションで、
組み立ててくれるレンタル会社もあります。
レンタル価格は1日8千円から4段式のもので1万3千円位が目安です。
また、2泊3日からになりますが6600円位と格安でレンタルしている業者もあります。
使用する際には法令の遵守はもちろんのこと、足場の性質上の強度計算を考えて作業すると安全です。