一人親方は融資が受けられないという声や、車のローンを組んだりすることが出来ないということを耳にしたことがあるかもしれませんが、それは本当なのでしょうか？
もしローンの審査が通らないならば、その対策がないか気になるところですし、もしローンを組むことが出来るならば、審査を通過しやすくするためのポイントを抑えておきたいところです。
一人親方はマイカーローンの審査は通る？
結論から申し上げると、マイカーローンの審査は通過できる人もいれば通過できない人もいます。
個人事業主・自営業は住宅ローンやマイカーローンを組めない、と考えている方も多いようですが、これは間違いであり、年収200万円の個人事業主でもローンの審査に通っている人はたくさんいます。
逆に、1000万円稼いでいても2000万円稼いでいても、ローンの審査に通過できない人はいます。
では、ローンを組むことができる人と組めない人のちがいは何でしょうか？
そのポイントになるのは返済できる見込みがあるかどうかです。
詳しく説明していきます。
ローンを組める人と組めない人のちがいは？
ローンを組むためには返済できる見込みがあることが重要だとお伝えしましたが、具体的には以下のような要素を満たしている人のことを指しています。
- クレジットカードの支払いや税金の支払いを期限内に行っている
- 収入が一時的なものではなく安定している
- 事業が3年以上黒字になっている
他にも、「自己資金がある」ことや「借入希望額が収入の1/2程度である」ことなどもローンを組む確率を上げるための条件として挙げられますが、上記3つは特に重要な項目です。
ローンを組むことが出来ない人は収入額に関わらず、これらの条件のいずれかを満たせていない可能性が高いです。
一人親方がローンを組むのは会社員と比べると非常に難しいですが、絶対にローンが組めない訳ではありません。
確実にローンを組む方法を挙げるとすれば、頭金の割合をなるべく増やすなどして「できるだけ融資額を抑える」か金利の高さには目をつぶって「ディーラーでローンを組む」かのどちらかが現実的な選択肢になるのではないでしょうか。
ただし、融資条件は多少不利にはなりますので、借りられるだけでも有難いと思って借りるか、自己資金を貯めて現金一括で購入するかを選択しましょう。
マイカーローンは経費にできる？
マイカーローンは経費にすることが出来ません。なぜならマイカーローンは費用ではなく、負債に分類されるからです。
ただし、ローンの返済額が出来ない代わりに、返済時にかかる利息分に関しては経費として計上することが出来ます。
また、マイカーローン以外の費用に関してですが、車に関するさまざまな費用も経費に出来ます。
具体的には以下のような費用が経費として計上できます。
- 車の購入費用
- 車検費用
- ガソリン代
- 高速道路料金
- 洗車料
- 駐車場代
- 自動車税
ここで気をつけたいのが、これらの費用を事業用とプライベート用で区別することです。
具体的には「家事按分」という基準によって区別し、事業用として使っているパーセンテージだけ計上します。
家事按分の比率は、使用頻度や利用時間によって異なるものの、50%で計上する場合が多いです。
それ以上に設定すると税務調査で指摘を受ける可能性が高まるので注意して下さい。
まとめ
今回は「一人親方はマイカーローンを組むことが出来るのか？」や、マイカーローンは「経費に出来るのか？」についてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
一人親方もマイカーローンを組むことは出来ますし、マイカーローンを経費にすることも可能です。
ローンの審査に通過するためには「与信管理」が重要になりますから、税金やクレジットカードなどの支払いを滞らせないように注意しましょう。
