常用単価とは、1日働いて貰えるお金のことです。
別の言葉に言い換えれば「日当」ですね。
求められるスキルが高く、責任感が大きい仕事を任されるほど、常用単価は高くなる傾向にあります。
しかし、実際はこなしている仕事内容に見合わない金額で安く使われている場合もありますし、その逆もあります。
どうせ同じ時間働くのであれば、常用単価が高いに越したことはありませんよね。
ぜひこの機会に、いまの自分の常用単価と相場を比較してみてはいかがでしょうか。
鳶職の常用単価はいくらが相場?
常用単価の相場は地方と都市部で差があります。
そのため一概には言えませんが、都市部の方が相場は高い傾向にあります。
では、常用単価の相場はいくらかというと、都市部で18,000円程度、地方だと15,000円程度だと言われています。
これぐらいのお金を貰えていれば、あなたは平均的な額は貰えているということになりますね。
しかし、稼いでいる人だと20,000円以上貰っていることもあります。
その差は一体何なのでしょうか?
鳶職の常用単価はどう決まる?
基本的には需要と供給のバランスで決まっています。
スキルの高さで上下することもあるでしょう。
たとえば、人手が不足している場面を想像してみてください。
応援に来てもらえないと仕事が回らず、期限内に作業が終わらない可能性も考えられます。
それでは取引先の信頼を失って困ることになるので、高い単価を払ってでも応援してくれる人を集めます。
逆に、応援として働いてくれる人が多い場合はどうでしょうか。
その場合だと、単価を安くしても人材が確保できてしまいます。
働いてもらう側からしても、なるべく人件費は抑えたいものなので、需要よりも供給が多ければ単価は下がってしまいます。
ただし、例外もあります。
それは優秀な人の場合です。
正直なところ、働きの悪い鳶職人を2〜3人雇うより、優秀な鳶職人を1人雇った方が安上がりで、しかも早く、良い仕事が出来ますからね。
要するに、常用単価は基本的に需要と供給のバランスで決まりますが、スキルの高さによっても上下する、ということになります。
どうすれば常用単価を上げられるのか?
常用単価を上げるには、交渉をすることです。
自分の働きに見合ったお金が貰えていないと感じるのであれば、一度値上げ交渉をしてみましょう。
交渉する際のポイントは「複数の現場に顔を出しておく」ことです。
なぜかと言うと、一つの現場に入り浸っていると足元を見られてしまうからです。
「こいつはウチの現場しか来ていないから、単価を安くしても来るだろう」と思われてしまいます。
その一方で、複数の現場に顔を出しておけば、多くの現場から必要とされる人材であることがアピールできます。
それに加えて、現場に来る頻度もまばらになるため、雇う側からしても「できる限りウチに多く来て欲しい」と思うものです。
その結果、値上げ交渉が有利に進められる可能性が高くなります。
まとめ
今回は「鳶職の常用単価はいくらが相場なのか?」についてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
鳶職の常用単価は都市部で18,000円程度、地方で15,000円程度だと言われています。
もちろん、この金額はあくまで平均的な値であり、稼ぐ人は20,000円以上貰っています。
常用単価を上げるためには、スキルを磨き続けると共に取引先と信頼関係を築き、値上げ交渉をすることです。
ただし、一つの現場に入り浸っていると交渉の際に足元を見られる可能性があります。
複数の現場に顔を出しておき、引く手数多(あまた)な人材であることをアピールしましょう。