建設現場などでは職人さん方の間で専門用語が飛び交うことがよくあります。
意味をわかっていないと聞き直してしまったり正しく作業に取り組めなかったりと、作業効率が落ちることになりますので、よく使われる専門用語はしっかりと覚えておきましょう。
足場屋でよく使われる専門用語
足場の現場や足場屋の間で使われる頻度の高いものを厳選してご紹介いたします。
アウトリガー
クレーンの転倒防止や安定性確保のために車体の横に跳ねだした装置のこと。
朝顔
高層ビル等の工事現場において、隣家や道路に物が落ちる落下事故を防止するために、仮設足場の外側に設ける設備のこと。
犬走り
住宅などの建築物の隣にある犬が通れるくらいの細い道のこと。
インパクト
インパクトドライバーの略称。
ビスやナットを締めたり緩めたりする時に使う電動工具です。
親綱
高所作業において、安全帯をつけるために設置する綱のこと。
両端のフックを足場の建地や単管などの頑丈な設備にかけて綱の端を引くと綱がピンと張り、逆に引くとロックがかかります。
壁つなぎ
足場を壁などに固定すること、及びそのために使用される部品。
建物に足場を連結することで足場が倒壊したり変形したりすることを防ぎます。
仮囲い
工事期間中に現場外周に設置される防護板のこと。
主に工事期間中における安全確保、第三者災害の防止、盗難防止、騒音・塵挨の飛散防止などの目的で設置されます。
キャットウォーク
作業用の仮設足場を組む際に型枠の上部に器具を取り付け、逆三角形に組んだ鉄パイプの上につくる通路のこと。
狭小地(きょうしょうち)
狭い土地のこと。
一般的に15~20坪以下の土地のことを狭小地と呼ぶことが多いです。
現調(げんちょう)
現場調査の略称。
現場を下見することを意味します。
工期
工事が行われる期間や期限のこと。
小方(こがた)
親方や職長の指示に従って作業する職人たちのこと。
下げ振り(さげふり)
先についた重りを垂らし、柱などがまっすぐ建っているかを調べる道具のこと。
目視よりも正確に垂直地点を調べることができます。
駄目(だめ)
工事後に見つかる不具合のある箇所のこと。
駄目を直す工事を駄目工事ともいいます。
談合
公共工事などの競争入札において、競争するはずの業者同士が、あらかじめ話し合って協定を結ぶこと。
高い価格での落札や持ち回りでの落札により、業界全体で利益を不正に分け合うなどの行為など。
ばらし
足場や型枠などを解体すること。
屋根足場(やねあし)
屋根の上に設置する足場のこと。
屋根の勾配(屋根の角度)が急な場合に設置します。
まとめ
今回は、足場の現場や足場屋の間でよく使われる専門用語を解説いたしました。いかがでしたでしょうか。
実際に現場で使われることの多い用語ばかりですので、ぜひ意味をしっかりと覚えて作業の効率化につなげましょう。