鳶職は学歴に関係なく働けますし、特別な能力も必要ありません。
そのため、業界全体として働き手の受け皿が広く、良くも悪くもいろんな人が集まってきます。
茶髪や金髪など髪型は自由ですし、中卒で働く人も他業種と比べて多いので、元ヤンキーだった人も多く、鳶職人に対して怖いという印象を持っている人も多いかもしれません。
中には鳶職にはヤクザが多いという噂まであります!
「鳶職にヤクザが多い」は誤解
お先に結論を申し上げておくと、鳶職にヤクザが多いというのは誤ったイメージです。
まったく根拠がありません。
しかし、鳶職にはヤクザが多いと信じている人も一定数いるようです。
ではなぜ、そのような誤解が起きているのでしょうか?
まずはその原因を探っていきましょう。
鳶職にヤクザが多いと思われる原因は?
鳶職にヤクザが多いと勘違いされてしまう原因として考えられるのは、以下の2つです。
- 会社名の「◎◎組」からヤクザと勘違いしている
- 気性が荒く見た目がチャラくて怖い人が多いから
それぞれ説明していきます。
会社名の「◎◎組」からヤクザと勘違いしている
ヤクザの代表的な組織としては、稲川会、住吉会などがありますが、中でもトップクラスの知名度があるのは「山口組」でしょう。
山口組という名を聞けば大抵の人はヤクザを思い浮かべると思います。
鳶職や建設業界の会社には「組」とつけているところが多いです。
もしかするとヤクザの組と同じように思ってしまっていることが原因かもしれません。
「組=ヤクザ」「ヤクザ=怖い」鳶の人たちは怖そうな人もいるからもしかしてヤクザなのかな?といった具合ですね。
しかし、「組」というのは実際は悪ではなくむしろ良いものでした。
歴史を遡ること江戸時代。
その頃の「組」の代名詞と言えば「新撰組」でしょうか。
新撰組は簡単にいえば、江戸幕府の政府を守る人たちのこと。
組というのは価値観を共にし、協力しあう関係であるため、悪いイメージとは正反対に、とてもいい人たちの集まりだったのです。
ちなみに、今では反社会的組織ではないことを示すために、「◎◎組」ではなく「◎◎建設」と付けるのが一般的だったりします。
気性が荒く見た目がチャラくて怖い人が多いから
「怖い=ヤクザ」というのはやや短絡的な気もしますが、見た目からそう判断されている可能性もあります。
低学歴の人が多いことや、社会経験が少なくマナーがなってない人も多いことから、一定数は悪目立ちしてしまう人も出てきます。
そうした人たちの振る舞いによって、鳶職人全体の印象が悪くなってしまっているのは悲しいことですよね。
いまこの記事を読んでくださっている読者さんは、他人を傷つけるような振る舞いをするような方ではないと思います。
しかし、自分の中では普通に喋っているつもりでも、相手には声を荒げて大声で怒鳴っているように見えてしまったり、荒っぽい言葉遣いで罵倒しているように見えることもあるので注意しましょう。
普段の現場では大声を出さないと声が通らないからそれが普通になってしまっているパターンもあるからですね。
まとめ
今回はに「鳶職にヤクザが多いのは本当なのか?」についてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
鳶職はたしかに一見すると怖い人が多いですし、「◎◎組」とついている建設会社も一定数あることから、ヤクザと勘違いしてしまう人もいるかもしれません。
しかし、鳶職とヤクザは全く関係ありませんので安心してください。
もし「鳶職にはヤクザが多い」と言っている人が周りにいたら教えてあげましょう!