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意外と知らない「鳶職」の仕事内容とは?やりがい・魅力を徹底解説

あなたは「鳶職」と聞いてどんな仕事内容をイメージしますか?
高いところで重くて長い鉄骨を肩に乗せて運んでいる姿をイメージしたでしょうか。
それとも、木造住宅などを囲っている足場をチームで組み立てている姿でしょうか。
どちらのイメージも間違いではなく、鳶職の仕事内容のひとつですが、実はそれ以外にも意外と知らない鳶職の仕事があるんです!

そこで今回は、意外と知らない「鳶職の仕事内容」や「鳶職の魅力・やりがい」などについてご紹介いたします。

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一般的に知られている鳶職の仕事

みなさんがよくご存知の鳶職の仕事は、おそらく足場鳶の仕事だと思います。

足場鳶とは、足場の組立・解体を専門的に行うことです。
具体的には、木造住宅を建築する時に外壁を塗ったり、高い場所の作業をするために足場が必要になりますが、その足場を組むのが足場鳶の仕事ということになります。

以上の仕事が鳶職の最も基本的な仕事ですが、すこし意外な仕事もあります。
たとえば、鳶職人がアーティストのライブやコンサートなどで使うステージの足場設営に携わるような仕事です。
依頼によっては、全国ツアーをしているような有名アーティストに付いて全国を駆け回る、なんてこともあるかもしれませんね。

そして、そんな足場鳶以外にも、鳶職には様々な種類の鳶職人がいます。
せっかくですから、この機会に他の鳶職人の仕事内容についても解説していきたいと思います。

【鳶職の種類】意外と知らない鳶職の仕事

鳶職はさまざまな専門分野に分かれていて、足場鳶の他にも以下のような鳶職人がいます。

  • 鉄骨鳶
  • 重量鳶
  • 橋梁鳶
  • 送電鳶

人によって呼び方はまちまちですが、上記4つと足場鳶の計5つの鳶職があります。
それぞれの仕事内容について解説していきます。

鉄骨鳶

鉄骨鳶は、ビルやマンションなど大きな建物の基盤となる骨組みをするのが仕事です。
10m程度までなら脚立やスライダーと呼ばれるもので高所に登り、鉄骨やボルトを使って骨組み作業を進めます。
それ以上の高所に関してはタワークレーンを使って鉄骨を吊り下げ、クレーンの運転手と作業員が連携を取りながら組み立てていきます。
高所での作業になりますし、鉄骨の重さは数トンあるため、危険度が高い仕事です。

重量鳶

重量鳶は名前にもある通り、数十トンから数百トンもの重量物を取り扱います。
主に工場に大型機械や工作物を運び入れる時に活躍します。
現場によっては搬入口が狭いこともあり、機械は衝撃に弱いため、慎重な操作が求められます。
少しのミスが致命的になるため、高い技術力が求められる仕事です。

橋梁鳶

橋梁鳶は、橋や高速道路の建設をするのが主な仕事です。
他にもダムや鉄塔の建設を行うこともあります。
橋梁鳶の作業場は高所であることに加え、特殊な環境で足場を組むことが求められます。
たとえば橋の工事だと、橋の下が海や山だったり、車道だったりする場合もあります。
そのような現場だと、通常通り枠組み足場や単管足場を組むことが出来ません。
そのため、吊り足場と呼ばれる特殊な足場を組むのですが、これを組むためには他の鳶職人たちとは違う分野の高度な技術と専門知識が求められます。
鳶職の中でも特に専門性が高い鳶職です。

送電鳶

鳶職とは関係ないと思うかもしれませんが、送電線の建設や保守・点検を行う鳶職もいます。
そんな彼らのことを「送電鳶」または、「送電線架線工」と呼びます。
日本国内には4,000人程度しか存在しないと言われています。
2019年時点で鳶職人(とび工)として働いている人が約17万人であることを考えると、とても貴重な鳶職人かもしれません。

鳶職の「やりがい」と「魅力」について

様々な種類の鳶職人がいることがわかりましたが、それでは「鳶職のやりがい」はいったい何でしょうか?
体力・精神的にキツイ仕事ですし、常にケガや命を落とすリスクが付き纏う仕事です。
また、せっかく組み立てた足場も建設工事が終わってしまえば解体しなければなりません。
建設業の仕事は「地図に残る」仕事であることが魅力として語られていますが、鳶職人の仕事は地図どころか「カタチとしても残らない」仕事です。

しかし、悪いことばかりでもありません。
よく建設業界の仕事は「鳶にはじまり、鳶に終わる」と言われます。
建設工事をする職人さん達が安心・安全に作業をするためには、足場が必要だからです。
鳶職人がいなければ建設工事が進まない、といっても過言ではないかもしれません。
そして、そのことを鳶職人たちも誇りに思っています。
「カタチに残らない仕事だからこそ、良い仕事をしよう」という職人がたくさんいるのです。

さて、続けて鳶職人の魅力についてです。
鳶職人の最も大きな魅力は「若くして稼げる」ことでしょうか。
子方から親方になれば責任も増えますが、その分収入も大きく上がります。
優秀な人であれば、20代半ば〜後半で月に30〜40万円ほど稼ぐ人もいます。
未経験かつ学歴がなくても始められる業界において、この賃金水準の高さは破格と言えるのではないでしょうか。

さらに、実力を磨いて親方として独立、子方を雇い入れ、自分で仕事を請け負うようになれば、年収1,000万円も狙えます。
自分の頑張り次第で大きく稼げる可能性があるのは夢がありますよね。

まとめ

今回は「鳶職の仕事内容」や「鳶職の魅力・やりがい」などについてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
鳶職は5つの専門分野に分かれており、仕事内容も足場の組立・解体という点においてはある程度共通していますが、専門分野によってやることは様々です。
鳶職の仕事は「カタチに残らない仕事」ですが、とてもやりがいのある仕事です。
若くしてサラリーマンの平均年収を超える額を稼ぐことが出来るのも鳶職の魅力の一つと言えそうですね。

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