建設現場は常に危険がつきまといます。
労働災害件数は減少傾向にあるものの、危険なことには変わりありませんし、いつ自分の身に何か起きてもおかしくありません。
万が一に備えて、ぜひ保険に加入しておきたいものです。
しかし、鳶職は危険な職業だから「生命保険への加入を断られてしまった」という声を耳にすることもあります。
本当に鳶職人は生命保険に加入することができないのでしょうか。
そもそも生命保険とは?
生命保険とは、将来の自分に起こるかもしれない、生死に関わるリスクに対して備えておくものです。
一口に生命保険といっても様々で、たとえば以下のようなものがあります。
- 終身死亡保険
- 定期死亡保険
- 医療保険
- 3大疾病保険
- 先進医療保険
いくつか種類がありますが要するに、鳶職人が転落によって命を落としてしまった時や、ガン・脳卒中・心筋梗塞の高額医療などに備えて掛けておくのが「生命保険」と思ってください。
鳶職人は生命保険に入れない?
それでは本題に移ります。
鳶職は生命保険に入れるのか?という疑問に対する結論として「鳶職人でも基本的には生命保険に入れるが、入れないケースもある」です。
その理由としては、他の職業と比べて死亡率が高い職業は、保険の加入を制限されることがあるからです。
たとえば、潜水士やスタントマンといった常に死と隣り合わせにある職業は加入することすら出来なかったりします。
一方鳶職はというと、それらの超危険な職業と比べれば危険度は下がります。
そのため、複数社探せば加入できる保険会社は見つかるでしょう。
しかし生命保険に入れる代わりに、「保険料が高く、保障金額が低い」ことは否定できません。
1つの保険に加入するだけでは保障が不十分であるため、複数社の生命保険に加入する方もいますし、入らないという選択を取る人もいます。
そもそも生命保険には入った方がいいの?
そう聞くと、どちらを選べばいいのかお悩みになる方もいるでしょう。
そこであなたに質問です。
「あなたには家族がいますか?」
今はまだ家族をお持ちでない方なら、
「将来家庭を持ちたいと考えていますか?」
もしその答えがイエスなら、生命保険に加入することをお勧めします。
生命保険は自身のためではなく、残された家族のための保険だからです。
生命保険に入るならいつがいいの?
可能ならばなるべく若いうちに早くから入っておくことが望ましいです。
その理由は、若い時に入った方が保険料が安くなるからです。
生命保険は若い時に入ると毎月の掛け金(支払うお金)が安くなり、歳を重ねるごとに掛け金は高くなっていきます。
保険の仕組みを簡単に説明すると、みんなから少しずつお金を集めて、その集めたお金で万が一のことが起きてしまった少数の人たちを支えます。
若い時には死亡のリスクが低いですが、歳を重ねれば病気を患う確率も高くなります。
何もなければ支払ったお金は戻ってきませんから、健康上のリスクが低い若者はその分保険料が安くなっているのです。そして当然、歳を重ねるにつれて保険料は高くなっていきます。
「若い時に入るのは勿体ない」と思うかもしれませんが、若い時に入った方が支払い総額は安くなるのです。
日々の生活もあるので、生活を切り詰めてまで保険に入れとは言いませんが、なるべく若いうちに入っておくとお得になるということは覚えておいてください。
生命保険を選ぶときのポイントは?
積み立てか掛け捨てか、保障期間や支払い期間はどうなっているかは確認しておきたいポイントです。
保険会社によって月々の支払い金額や何歳まで払い続けるのか、いつまで保障を受けられるのかなどの条件は異なります。
家庭によって経済状況や保障額がどのくらい必要なのかは違うでしょうから、自分に合った保険を複数社の中から比較して決めます。
もし保障額が不十分なのであれば、複数社の保険に加入することを検討してもいいかもしれませんね。
まとめ
今回は「鳶職人は生命保険に入れるのか?」についてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
保険会社によっては加入できない場合もありますが、基本的には鳶職人も生命保険に加入することは可能です。
ただし、掛け金や保障内容は保険会社によって様々。
適当に選んでしまうと、高い保険金を払ったのにまともな保障を受けられなかった!ということになりかねません。
できれば複数の会社を比較検討するのが望ましいです。よくわからない方は保険に加入している知人に聞いてみるか、専門家(FPなど)に相談してみましょう。