鳶職人はなぜかクズ呼ばわりされてしまうことも少なくないと言います。
実際には人情深くて心が温かい人もたくさんいるのですが、どうも世間一般のイメージはあまり良くないようです。
一体なぜそのような認識の差が生まれてしまっているのでしょうか?
鳶職人にクズが多いと言われてしまう3つの原因
読者のみなさんは誠実で面倒見がよく、温かい人たちだと思うので、クズと呼ばれる筋合いは微塵も無いかもしれません。
しかし、気づかないうちに問題となる行動を取っていたり、自分は取っていなくても部下がそうした振る舞いをしてしまっていることもあります。
自分の行動を見直すという意味でも、どんな行動が「クズ」という印象に繋がってしまっている可能性があるのか確認しておきましょう。
学歴なし・未経験でも働けること
鳶職は学歴に関係なく、未経験でも働きはじめることが出来ます。
働きたくても働けない人もいるので、それは良さでもあるのですが、誰でもOKとなるといわゆる問題児が多かれ少なかれ出てくるものです。
そういった一部の悪さをする連中が悪目立ちして、鳶職全体のイメージが下がってしまっている可能性があります。
もし自社にそういった社員がいるならば教育する必要があるでしょうし、他社の社員にいるならば「人のふり見て我がふり直せ」。
反面教師として、自分たちは誠実に振る舞いたいですね。
言葉遣いが荒っぽいこと
現場はうるさくて声を張り上げないと相手に届きません。
また、常に危険がつきまとう現場ですので、どうしても厳しい口調になってしまいがちです。
そのため自分は自覚していなくても、いつもの現場と同じ感覚で声を荒げてしまったり、かなりきつい口調で話していることがあります。
そうした環境に慣れていない相手からすると責められているように感じ、「なんてガラが悪い人だ!」とマイナスに評価してしまうのです。
現場を離れたら丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
見た目からの偏見
人は見かけによらないものですが、一定数は見た目だけで判断する人もいます。
鳶職には元ヤンの人も多くいて、茶髪や金髪、細い眉、鋭い目つきでパッと見た印象が怖い人も確かにいます。
しかし実際に接してみると、そういう人ほど面倒見がよく礼儀正しいので「怖い」印象とは裏腹にとても優しいです。
言葉遣いこそ荒いかもしれませんが、ヤンキー時代はいわゆる縦社会だったこともあって、人として成熟した人もたくさんいます。
しかし見た目が怖いのは事実ですし、外見からはそのような一面もなかなか見抜けないものです。
現場以外の人と接する時は細心の注意を払った方がいいかもしれませんね。
相手の反応は変えられないので、自分が変わるしかない
鳶職人がクズと思われてしまう原因の多くは先入観から来ていて、自分では変えようがない要素から自分という人間を判断されてしまいます。
残念ながら一度ついてしまった第一印象を覆すことは余程のことが起こらない限り難しいので、相手の反応を変えることはできません。
そのため、相手が自分たちのことを良く思っていないことを前提として、自分たちはそんな悪い人間ではないのだと、毅然と振る舞うのが一番でしょう。
鳶職人全体のイメージを変えることはできなくても、せめて自分たちだけは「あの会社の鳶職人さんたちは出来た人たちだね」と言ってもらえるようにしたいですね。
まとめ
今回は「鳶職人にクズが多いと言われてしまう原因」を3つご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
学歴や見た目など、変えられない要素もありますが、言葉遣いならば努力次第で改善できます。
あまり悪い評判を立てないためにも、日頃の振る舞いに気を配ることを忘れないようにしましょう。