単に仮説足場と言っても様々な種類があり、その用途も様々です。
組み方や使用する部材の特徴の違いを目の当たりにし、戸惑ったこともあるのではないでしょうか。
単管足場とは?
まず、足場の種類が多くてよくわからないという方のために、単管足場の特徴に触れておきましょう。
単管足場は直径48.6mmの鋼管で作られた単管パイプと、それを繋ぎ止めるためのクランプなどを組み合わせて組み立てるタイプの足場のことです。
もともと木材と紐を使用していましたが、変形や腐食による事故なども多く、現在は使用されていません。
単管足場は単管パイプとクランプを軸に、柔軟に足場の形状を変化させることができるので、狭い場所でも足場を組むことが可能です。
しかし、枠組足場など強度や安全性の面では他の足場に劣るため、主に低層の外壁塗装用の足場として使用されることが多いです。
高層ビルの建設などには不向きで、使用されることはほとんどありません。
また、ホームセンターなどで気軽に購入できるものばかりを使用するため、DIYなどに活用されることもあります。
初心者でも比較的安全を確保して組むことができますよ。
少し高い場所で作業しなければならない場合は、単管足場を組んだ方がかえって安定し、充実した作業環境になる可能性大です。
単管足場の組み方は?
次に単管足場の組み方について解説します。
①地面に敷板・敷角・単管ベースの設置
重量がかかることによって足場が滑ったり動いたりしないよう、地面に敷板・敷角などを使用することが望ましいです。設置した単管ベースの上に単管パイプを設置していきます。
②パイプ同士の緊結
パイプ同士をクランプで連結させていきます。
主に直行クランプと呼ばれるものを使用しますが、自在クランプや3連クランプなどを場面に応じて使用する必要があります。
組み上げる際は、全てを同じ力で締め上げることを意識しましょう。
また、筋交いを採用するなど、倒壊事故の防止に配慮しておかなければなりません。
③足場板の設置
パイプ同士が組み上がったら、足場板を単管に固定していきます。
必要な場合は、壁つなぎを使用し、足場の倒壊を未然に防ぐ工夫をしましょう。
落下防止ネットなどを用い、安全性を向上させることも忘れずに。
単管足場の中古相場は?
単管足場は比較的多くの現場で使用されていることもあり、中古品を使用する業者も多くあります。
単管足場に使用する各部材の中古品の相場はおよそ以下の通りです。
単管パイプ
0.5m 150円〜5.0m 1500円。
長さや厚さによってムラがあるものの、1本単位で販売している業者が多く、1本あたりの値段が明記されています。
1本あたりの値段で他社と比較すると良いでしょう。
中古品ですので、状態等もまちまちであることが予想されます。
できれば目視し、より安全な部材を仕入れたいですね。
クランプ
1個 100円〜
直交・自在・3連クランプともに、1個あたり100円程度に価格が設定されています。
こちらも状態等をはっきり見極めたうえで購入したいところです。
その他・敷板、安全ネットなど
敷板は足場板やベニヤ板で代用することもできます。
木製の足場板などをしようすると、費用を安く抑えられます。
敷くことができれば良いため安く購入しておくとよいでしょう。安全ネットはサイズが幅100〜200cm、丈200〜300cmのもので10,000円程度です。
足場を組み立てる範囲にもよりますが、購入しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、単管足場の基本や組み方、名称や中古相場などについてご紹介しました。
費用を抑えることも必要ですが、より安全な環境を実現し充実した作業ができることでお客様の満足度に繋がる仕事をしたいものですね。