足場屋として長く働き続けるためのコツを紹介

足場屋で長く働き続けるためのコツは「安全対策」

ルールとは過去の過ちから生まれた、先人の知恵です。
つまり、ルールを守ることが最大の安全対策になります。
あなたは危険から身を守るルールについて、しっかりと理解出来ているでしょうか？

労働安全衛生規則を守る

労働安全衛生規則とは、労働者が安全かつ衛生的な環境で仕事ができるように定められたルールのことです。
足場の組立て等特別教育を受講された方であれば既に理解しているとは思いますが、工事スケジュールが押している時、あるいは仕事に慣れてくると、自分の判断で必要な項目を飛ばしてしまったりすることがあります。
以前、19歳の女性鳶職人が足場から転落して亡くなるという悲しい事故が起きてしまいましたが、原因は資材の搬入を目的として一時的に取り外されていた筋交いの復旧を怠ったことにありました。
後から、「作業を急いでいたため、復旧させずに進めてしまった」と責任者は語っていますが、事故はそういう時に起きているのだと認識する必要があるのです。

労働安全衛生規則には、機械の危険性や取り扱い時の注意点、業務中に起こり得る事故時の退避方法などの安全基準などについての記載があります。
その中の一部に足場組立・解体作業時のルールも含まれているので、その部分については必ず目を通しておくべきでしょう。

「労働安全衛生規則の全文」はこちらから

事故を未然に防ぐための対策を立てておく

労働災害から作業員を守るためには、事前対策が欠かせません。
たとえば、作業前の安全ミーティングで危険を共有したり、現場でのコミュニケーションを通じて互いの体調の異変を察知するなどして、ミスやトラブルを未然に防ぐ仕組みが必要です。
また、正しい安全対策の知識を身につけるために、上司の作業から見て学んだり、他の現場や講習会に参加するなどして、客観的な視点を取り入れる事も大切です。

このようにさまざまな安全対策を行うことこそが、足場工事で長く働き続けるコツと言えます。

足場屋で働き続けるために大切なこと3つ

足場屋の仕事を長く続ける上で最も重要な事は安全対策ですが、その他にもいくつか大切なことがあります。
当たり前なことは軽視されがちですが、基礎があっての応用です。
もう一度、原点に立ち返ってみましょう。

慎重な作業に徹する

作業中は常に一定のリスクを伴います。
仕事に慣れてくると「めんどくさい」などの理由から安全対策を怠るものですが、そうした気の緩みが重大な事故に繋がります。
油断することなく、慎重に作業することが職人には求められています。

無理をしない

長く安定して働き続けるためには無理をしないことが一番です。
自分への精神的・肉体的負担を顧みずに無理をし続けると、大きなケガにも繋がりかねませんし、ケガをすれば会社にも迷惑がかかります。
おまけに収入もストップしてしまいます。
無理だと思ったら、他のスタッフに助けを求めることも重要なスキルです。

健康的な生活を送る

安全な足場工事に体力と集中力は欠かせません。
常にベストなコンディションで仕事に臨むことが求められます。
睡眠と集中力は密接に関わっているので、1日に7〜8時間の睡眠時間を確保したいところ。
集中が上がってミスが減らせますし、感情が安定するので1日を幸せな気分で過ごしやすくなります。
健康管理も仕事のうちですよ！

まとめ

今回は「足場屋として長く働き続けるためのコツ」についてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
足場屋として長く働き続けるための最大のコツは効果的な「安全対策」にあります。
労働安全衛生規則を確認するなどして、安全に関する正しい知識を身につけましょう。
機会があれば大手ゼネコンが絡むような安全対策がしっかりした現場や、講習会に参加するのもオススメです。