足場の見積もりに「損料」と記載されていることがあります。
損料という言葉はマイナスなイメージがありますし、一体何の金額なのだろう?と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。
足場の見積もりに記載されている「損料」とは何?
足場の見積もりなどに記載されている「損料」は「リース料金」のことです。
借り賃とも呼ばれます。
業者が自社で所有している建材に対して発生した費用は「損料」と記載されます。
重機などを外注して借りるとそのまま「リース料金」ということになりますが、自社で持っていた場合は「損料」となるわけです。
自社で所有しているクレーンなどの重機や、足場や仮設トイレなどの建材も、購入時に購入費用がかかっているので、使用する際に無料で処理するのではなく、現場で使用した分のお金を請求することで社内的に処理するようになっています。
500万円で買った重機を、Aという現場で使用して10万円の請求、Bという現場で使用して10万円の請求、というように繰り返し社内リースのような形で費用を回収するといった仕組みです。
「損料」と聞くと、「損失」なのではないかとマイナスな印象を受けてしまうかと思いますが、そうではないので安心してください。
もともと損料は江戸時代に生まれた言葉で、レンタルを生業にしている「損料屋」と呼ばれる職業があったことに由来しているそうです。
足場関連の用語は江戸時代など昔の言葉に由来するものが多いので、何だか興味深いですよね。
というわけで、業者が社内で建材や重機を所有していた場合にリース料金のことを損料と記載されることがあるという点を覚えておきましょう。
まとめ
今回は、足場工事などの見積書に記載されている「損料」が何なのか、について解説いたしました。
字面だけ見てしまうと損失なのではないかとマイナスなイメージがあり不安になる方も多いと思いますが、リース料金のことなので安心してくださいね。
そのほか見積書などで解決できない不明点がある場合には、大事なお金のことですので、きちんと問い合わせをしてみるようにしましょう。