高所で作業をする鳶職の方にとって、靴は安全性を高めるとても重要なアイテムです。
高所用安全靴と足袋の違いは?どちらの方が良い?
建設現場で働く職人さん方が履く高所用安全靴と足袋。
安全靴も足袋もどちらも安全のために履くものですが、それぞれ全く異なる歴史があります。
足袋は平安時代に遣唐使が漢王朝から持ち帰ったことが日本での発祥とされています。
当時の日本は家の中で素足で暮らすのが一般的でしたが、漢王朝から伝わったとされる足袋を貴族らが家の中での履物として使うようになり広まっていきました。
当時は建築技術が高くなかったため、床にささくれや切った跡などが残っていることもしばしば。
もし素足で踏んでしまうと怪我をしてしまうので、足袋を履くようになって快適に暮らすことができるようになったんだとか。
江戸時代になると職人の間で足袋が改良され、外で履くための「地下足袋」が作られるようなりました。
安全靴は19世紀のイギリス産業革命によって生まれたものと言われています。
産業革命によりこれまでの木工中心の工業から鉄を主体とした金属工業に変革し、 工場での作業中に鉄が足に落下して怪我をするといった事故が多発したため、靴を鉄で覆い被せて落下物から足を守る安全靴が誕生したのです。
日本は昭和になって安全靴が取り入れられるようになったそうです。
建設現場で働く職人は足場を直に踏んで作業を行います。
中でも特に鳶職は高所での作業が多いため、靴は安全性を高めるとても大切な役割を担います。
高所で作業しているのに足もとが滑りやすく、歩行が安定しないようではとても危険です
よね。
そのため安全靴や足袋(地下足袋)といった靴を履いて作業を行うわけですが、それぞれ特徴も異なります。
足袋は自分の足にしっかりと身につけ素足に近い感覚で履けるため、足場の状況が直に足に伝わって来るという特徴があります。
対して安全靴は普通の靴のようにある程度素足の感覚からは遠ざかりますが、鉄板が入っていたりするのでもし物が落ちてきても怪我を防止することができます。
しかし安全靴は足袋と比較すると重く、踏んでいる足場の状況を足に伝えにくい構造になっています。
安全靴も足袋も状況や環境によってどちらが最適か変わってきますので、しっかりと見極めて使い分けるようにしましょう。
鳶職にオススメの高所用安全靴3選!
それではここからは鳶職にオススメの高所用安全靴をご紹介したいと思います。
ミドリ安全 作業靴 高所作業用 CT515
こちらの安全靴は柔らかく履きやすいところが魅力です。
足に馴染みやすく痛くなりにくいと購入者のレビューも上々。
先芯は軽作業用のL種になっておりつま先保護もばっちりです。
仮設足場ではパイプの口が飛び出ていることもあるため、ズボン裾をしっかりと中まで入れて留めてくれる履き口の裾止めテープテープが役立ちます。
引っ掛け事故を防ぐことができるのでオススメ。
見た目もスマートです。
- 重量:26cmの場合 両足で1,090g
- 種類:半長靴タイプ
- 留め具:マジックテープ
- 素材:アッパーは牛革クロム・ナイロンクロス、ソールは合成ゴム
ミドリ安全 高所作業向け 長編上靴 VS5311NF
こちらはJIS S種合格の高所用安全靴です。
着脱しやすいサイドファスナータイプで、ファスナートップを留めることができるのでスライダーが表に出て壊れるリスクを減らせます。
ソールは、熱・水・薬品・油に強い合成ゴムの一層底を使用。
履き口裏は裾止めテープ付きです。
- 重量:26cmの場合 両足で1,330g
- 種類:長編上靴タイプ
- 留め具:サイドファスナー、編み上げ
- 素材:アッパーは牛革クロム 、ソールは合成ゴム
椿モデル × エンゼル 高所用安全靴 CHS58
工具類から保護用具まで扱う椿モデルの高所用安全靴です。
高級感のある牛ベロア素材が使用されています。
先芯は鋼を使用。
JIS規格も通っているため実用性も◎。
履き口後部にロールループがついていて、上段まで通したヒモをさらに足首に回して固定することができます。
サイドファスナーは隙間から砂などが内部に入らない構造になっています。
- 重量:26.5cmの場合 両足で1080g
- 種類:長編上靴タイプ
- 留め具:サイドファスナー、編み上げ
- 素材:アッパーは牛革クロム
まとめ
今回は、高所用安全靴と足袋はどちらの方がいいのか比較するとともに、鳶職にオススメの高所用安全靴をご紹介いたしました。
いかがでしたでしょうか。
高所用安全靴をお探しの方の参考になれば幸いです。