次世代足場とは、現在の主流である「枠足場」「くさび緊結式足場」「単管足場」などの規格を安全面・施工面・管理面から全面的に洗い直した文字通り次世代規格となった足場の総称です。
そもそも次世代足場とは何か?
枠組み足場が導入された半世紀ほど前と比較すると、成人男性の平均身長が160cmから170cmへと10㎝ほど伸びたため、現在の規格では常に腰をかがめて作業をしなければならない状況が多くなりました。
また、平成21年6月、平成27年7月に労働安全衛生規則が改正され、足場作業における安全基準の意識が変化したため、新たな部材の追加や施工時の手間の増加によるコストアップを余儀なくされました。
次世代足場は上記の環境変化や規則改正を踏まえて開発されており、時間的・物質的コストの削減に成功しています。
より安全性や施工性に優れている次世代足場にシェアが遷移していくのは、今後の自然な流れかと思います。
次世代足場ダーウィン(NDシステム)って何?値段はどのくらい?
従来からの足場の課題であった、重い・狭い・うるさい・ゆるむ・外れる等の不満を解消するとともに、手すり先行工法に完全対応し誕生した、安全で組み立て解体がスピーディーな次世代足場ダーウィン(NDシステム)。
NETIS登録製品(登録番号:KT-160006-A)で、型枠支保工(かたわくしほこう)として仮説工業会に承認を受けています。
価格については現在確認できません。
シェア拡大に比例して、中古品等については今後情報が出てくるものと思われます。
現時点(2020/02/16)で新品の見積もりや購入をご検討の際は、
日建リース工業株式会社上記サイトより問い合わせいただくか、取り扱いのある販売・レンタルサイトからお問い合わせいただく必要があります。
次世代足場ダーウィン(NDシステム)の特徴は?
「NDシステム」は「オンディスク方式」を採用しています。先行手すりの設置時、クサビを打ち込む(押し込む)と同時に抜け止めロックがディクス下に飛び出し固定されます。組み立て時、従来のハサミ込み方式では8工程かかるのに対し、3工程でクサビ固定が終了するため、組み立て作業工程の短縮が図れるようになりました。
また、解体時も5工程から3工程となり、組み立て解体の諸作業にかかる時間が大幅に短縮されています。さらに、クレーンによる大組み、大払しが可能になりました。支柱は1800mmと1900mmの2タイプが用意されており、支柱パイプはφ42.7mmでシステムの資材全てが棒状であるため、集積時の体積を31%圧縮することにも成功しました。
作業工程の短縮が可能になった軽量コンパクトなシステム足場として、シェアの拡大が期待されています。
以下に、次世代足場ダーウィン(NDシステム)と従来品の先行手すりの設置スピード比較動画があります。
ご参考までに。
まとめ
次世代足場とは、従来の工法を安全面・施工面・管理面から見直した革新的な取り組みが具現化したもの、今後シェアの拡大が予想されています。様々な面から、作業効率の向上が期待できますので、是非ご検討ください。
価格については取り扱いメーカー、販売サイトにお問い合わせください。