単管足場、従来の枠組足場に代わるものとして次世代足場が次々と登場している中で、ホリー株式会社（現在は株式会社タカミヤに吸収合併されている）が製造しているIqシステムが普及し始めています。
確実に売上高を伸ばしている訳ですが、実際に導入を検討する際には本当のところどう評価されているのか、資材の相場価格や製品の特徴を調べておきたいものです。
ホリー製の足場材のリアルな評判
Iqシステムを使用している現場では、以下のようにホリー製の足場材を高く評価する声がほとんどです。
- これまでの階高1,700mmから以前より200mm高い1,900mmあるため資材を抱えての作業が楽になった
- 足場に隙間がないので工具などの落下を気にしなくて済む
- 組み立てやすく運搬しやすい
- 多様な足場が組みやすい
- 手すりや支柱の抜け止め機能により、大組・大払しが安全かつ効率的
不動産会社からも、アパートやマンションの外壁の補修工事で足場を組んだときに、閉塞感を感じさせない構造が住人から好感を持たれたとの感想が寄せられています。
ホリー製足場材の相場価格
次にホリー製Iq足場材の相場価格を見ていきましょう。
同じ型番で他社と価格比較ができたもののみ記載しています。
パイプジャッキベース（HPJ5-400:34,5φ×400cm:2,5kg）→1,800円前後
下部支柱（IQA-1425AH:48,6φ×1,425cm:4,9kg）→7,000円弱（100本単位で販売）
支柱（IQA-1900H:48,6φ×1,900cm:6,2kg）→13,000円前後（50本単位で販売）
先行手摺IQSCX-1524H:27,2φ×1,524cm:6,3kg）→10,000円強（50本単位で販売）
Gウォーク（HFG-2415I:240×1,524cm:8,1kg）→3,500円前後（80枚単位で販売）
ホリー製足場材の特徴
次世代足場が揃って階高を上げた理由として、鋼製足場が導入された1960年代の男性は平均身長が160cmだったのに対し平均身長が170cmを超える現代まで50年間も規格が変わっていなかったことで職人に余計な負担が掛かっていたという点が挙げられます。
他社は1,800mmに設定されている中、ホリー社はさらに100mm高くして背の高い職人にも対応できるようにしています。
床の隙間から工具等の落下事故をなくすため、横架材に600mm、900mm、1,200mサイズに1,107mmを加えることで隙間をより狭められるようになりました。
パイプ肉厚を2.4φから2.0φにして支柱を軽くしましたので、1本あたりの強度が9.6kNほどですが、これは補強できますから問題ありません。
手すりは労働安全衛生基準に照らすと850mm以上となっているところを10,00mmに引き上げましたので職人が安心して作業できます。
Iqシステムは、支柱にあるフランジにくさびを収納したまま横から差し込む方式を採用し、作業効率アップと梱包や運搬時のくさび破損の危険排除、梱包面積も同社のこれまでのくさび式足場に比べ60%軽減させることにも成功しています。
まとめ
今回はホリー製の足場材のリアルな評判と相場価格や特徴などについてご紹介しました。
作業効率の向上と安全性の確保、そしてコンパクトな梱包が可能になり運搬に掛かる手間も軽減できるのがIqシステムを採用する利点です。従来の単管足場や枠組足場材の買い替え時期を迎えている企業の方は、ホリー製のIqシステム足場を検討してみられてはいかがでしょうか。
