足場工事をはじめとする建設工事に危険なイメージは付き物かもしれませんが、実際のところどのような危険があるのでしょうか?
足場屋の仕事は高所でも作業ができるような環境を整備するために足場を組み立てることなので、自ずと高所での作業が増えます。
そのため、危ない仕事であることは何となく想像できるものの、具体的にどのようなリスクがあるのかは実際に働いてみないとわからない部分もありますよね。
足場屋は危ない仕事って言われるけど本当?
足場屋の仕事が危ないのは本当です。
足場屋の仕事には様々な危険が潜んでいます。
ここからは足場屋の仕事に潜む危険を3つご紹介していきます。
1.高所での作業が多い
足場屋といえば高所で脚がすくむような場所をスイスイと渡り歩くイメージがあるかもしれません。
そのイメージ通り、高所での作業が多く、作業中は転落や墜落の危険が常に付き纏います。
そのため、高さ2メートル以上の高所では作業床の設置や、囲い、覆い、手すりなどを安全基準に基づいて取り付けなければならないという決まりがあります。
年々、安全対策の質は向上しており、転落事故の数も減少傾向にあります。
しかし、安全対策を施しても危険であることに変わりはありませんし、常に万全の安全体制で施工に臨む姿勢が不可欠です。
2.天候の影響を受けやすい
足場屋の仕事は外仕事ですから、天候の影響を直に受けます。
特に雨天時や積雪時は滑って足場から転落する恐れがあり、非常に危険です。
そのため、雨天時や悪天候のときは、よほど工期が迫っていない限りは仕事が休みになる場合が多いです。
また、台風などの自然災害への対応も欠かせません。
しっかり足場を組まないと強風で足場が倒壊したり、部品が飛ばされて民家などに激突、といったリスクも考えられます。
他にも、夏場は熱中症で意識を失ってしまうこともあるので、天候や環境の変化による影響を受けやすいのは足場屋の仕事が危険な理由の一つとして挙げられます。
3.上下関係が厳しい
イメージしている危険とは違うかもしれませんが、人によっては精神的なリスクもあります。
足場屋をはじめとする建設業の仕事は上下関係が厳しい、いわゆる体育会系の仕事です。
特に建設業の仕事では、一つのミスが命に関わることもあって、どうしても荒っぽく、キツい口調や態度になりやすいです。
もちろん、それは部下の命を守るための厳しい「指導」であることがほとんどですが、同じ言葉でも軽く受け流せる人もいれば、重く受け止めてしまう人もいます。
これは建設業の仕事に限った話ではありませんが、会社の人間関係が合わなければ精神的に潰れてしまうリスクがあることも否定できません。
向き不向きがあるということですね。
危険な仕事だからこそ安全対策が必須
足場屋の仕事は危険な仕事だからこそ、安全対策が欠かせません。
たとえば、ヘルメットや安全帯の着用、KY(危険予知)ミーティングなどです。
足場材は固く頭に軽く足場材が当たるだけでも血が出るほどのケガに繋がる恐れがあるので必ずヘルメットを被ります。
また、ネットや手すりがあるから大丈夫だろうと思うかもしれませんが、場所によっては軽く身を乗り出しただけで落ちてしまうような箇所があります。
たとえ屋根ぐらいの高さであっても、落下してしまえば軽いケガでは済みませんから、安全帯の使用も必須です。
作業に慣れてくると安全帯の使用を怠る職人も出てきますが、そうした安全対策を怠ったが故に命を落としてしまった職人もいます。
足場屋の危険な仕事において最も重要なことは「安心・安全」に作業できることですから、安全帯の着用やKY(危険予知)ミーティングなどの安全対策は必須になります。
まとめ
今回は「足場屋の仕事が危ないのは本当なのか?」についてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
足場屋の仕事は転落・墜落など、常に危険が付き纏います。
しかし、ほとんどの事故は安全対策さえしっかり出来ていれば防げたものばかりです。
建設工事は安心・安全が最も重要ですから、改めて安全対策を徹底するようにしましょう。