DIY商品として、昨今注目を集めている「足場板古材」をご存知でしょうか。
足場板とは、建設現場などで高所作業の際の足場として組まれる板材のことです。
近年はスチールやアルミといった金属製の物が主流となってきましたが、現場の仕様や用途によって木質の物も関西を中心にまだまだ多く使用されています。
そもそも足場板古材とは何?
木製足場によく使われているのが杉材で、その強度と材質の安定性から高所作業の安全性を守っています。
そんな木製足場板ですが、使用頻度・経年の劣化などから足場としての役目をリタイアするときが必ず訪れます。
その木材を「もったいない」の観点からリサイクルして使用できるようにしたものが足場板古材というわけです。
足場板ならではの風合いを楽しみながらものづくりを楽しむ
足場板として専ら使用される無垢杉の一枚板は、その過酷な使用環境や時間経過を色濃く反映します。
中にはペンキの色が染みついたもの、釘穴が残っているもの、表面が黒く掠れたものなど、足場板にしか出せない独特な風合いを敢えて残しているものもあります。
もちろん、木質由来の素朴な質感も魅力的です。
DIYにピッタリの足場板古材
アンティーク調の家具やカントリー風の雰囲気を出したい時など、
この程よいダメージが良いアクセントになり、世界に一つだけしかない味わいを作り出すことができます。
せっかくDIYをするなら、他にないものを作りたいですよね!
世の中に出回っている足場板古材のほとんどは表面を滑らかに研磨してあるようで、長さも1m未満から2m以上までと多岐に渡ります。
木質である利点で加工もしやすく、アイデア次第ではDIYにうってつけの商品とも言えます。
一枚板の木材は採寸や裁断がしやすく、組み立て・装飾なども安易に行えることが大きな利点です。また足場板古材の場合リサイクル段階でサイズが統一されることがほとんどです。
ポイント
同じような風合いの足場板古材をまとめて購入することもできますので、DIYのアイデアも広げやすいのではないでしょうか。
古材だからこその安定したローコストがありがたい
長年使用されリサイクルされた足場板古材は、廉価であることも魅力のひとつです。
DIYをする上でデザイン性と同様に「コスト面」も考慮する方も多いはずですが、おしゃれな“古材風”にアレンジされた木材はハイコストなことも少なくありません。
その点、比較的入手しやすく市場価格の安定した足場板古材はお財布の強い味方です。
具体的な値段は?
値段は木材のサイズや品質によって差はあるものの、
幅200㎜×厚み35㎜×長さ800㎜で5~600円程度と激安で販売しているところもあるようです。
長尺物3000㎜でも2000円台で購入でき、裁断さえ出来れば安価にしてたくさんの木材パーツを製作することができそうです。
ネットを活用
販売店に直接赴かなくてもインターネットで販売しているお店も数多くありますので、簡単に自分の使用目的に応じた足場板古材を探すことも可能です。
足場板古材は環境を想うことにも繋がります
足場板古材を利用することは「命あるものを最大限まで使う」ことができるリサイクルDIYです。
金属製の足場が増えつつある昨今、木製の足場板はいつか購入することも出来なくなるかもしれません。
今だからこそ出来る、木のリサイクルと言えます。森や山で生き、建設現場で働く人たちの安全を守るため生まれ変わって長年を生きた足場板。人を安全に支えられなくなったからとそれを廃棄してしまうのではなく、次はDIYの材料として生き返らせることが出来る、素敵な命の使い方です。
木本来の優しい雰囲気や質感を残しつつ、そこに生きた人たちのたくましい様子が刻まれた足場板古材には他の木材とは全く違った味わいがあります。
どこかノスタルジックな風合いを感じることができるのでおすすめですよ。
まとめ
足場板古材を使用したものづくりについてご紹介しました。
古材はローコストで手に入り、古材を再利用することは環境にも優しいです。
これを機に、足場板古材を使用したDIYに挑戦してみてはいかがでしょうか?