大手企業でも足場を自社保有している会社は少ないため、足場をレンタルするのが基本であることは業界に少しでも携わったことがある方はご存知のことかと思います。
そのため建築関連の仕事をしている方は足場のリース・レンタル事業について興味をお持ちの方が多いのではないでしょうか。
需要があるのは知っているものの、実際のところ足場のリース・レンタル事業は儲かるのか?
興味をお持ちの方は気になるところかと思います。
足場のリース・レンタル事業は儲かるの?
足場のリース・レンタル事業は儲かるのか?という本題のクエスチョンに対し、先に結論から申し上げますと、儲からないというのが建築関係者の中で大多数を占める意見です。
ビジネスにおいては何事も必ず儲かる・儲からないと断言はできませんので、足場リース・レンタル事業においても儲からないと断言することは差し控えますが、基本的に足場リース・レンタル事業だけで儲けようとするのは難しいといえます。
もちろんどんな商売でもやりようによっては成功することができる可能性は秘めていますが、足場リース・レンタル事業を専門またはそれに近い内容の事業で行う場合は儲からない、リスクが大きいことを理解しておいた方がいいでしょう。
足場リース・レンタル事業を専門でやろうと思うと少なく見積もっても数億円の設備投資が必要になります。
さらに手広く事業を展開していこうと思うと数億円以上かかるでしょう。
まず始めるにあたって巨額の借金をすることになりますのでリスクが大きいですね。
そして現状として販売・レンタルともに足場の単価は下がり続けています。
それに対し、人件費は上がっています。
足場レンタル事業を行うには足場を購入する費用だけでなく人件費や管理コスト、運送費、損料なども考えなければいけませんが、レンタル料金が下がっていることによってこれらをまかなうのに十分な利益をあげることが難しい状況になっているのです。
大企業でも自社で足場などの仮設資材を購入している会社は少ないので、足場リース・レンタルそのものの需要は決して少なくありませんが、先行投資が大きいこと、そしてランニングコストが大きいこと。
これらを考えると相場よりかなり高い金額設定でリースをしないと採算に全く合わない結果になってしまうのです。
インターネット上にあがっている関係者からは一部儲かるという声も見受けられました。
住宅1件の足場をレンタルするとおよそ300~400m2×1000円=35万ほどの売り上げになりますが、小さな住宅だと職人さん2人で一日2~3件をこなすので、一般的に一日30万~40万程度稼ぐそう。
これが1ヶ月になれば一人600万~700万近く稼ぐという計算になりますね。
小さな物件を複数個やると割合儲かるそうです。
ただしこちらも足場レンタル事業オンリーではなく、足場レンタル+職人さんによる組立も込みの事業を行なっているケースでした。
足場リース・レンタルだけで事業をして儲かっているという声はやはり聞いたことがないという意見が大多数のようです。
まとめ
今回は足場のリース・レンタル事業は儲かるのかご説明いたしました。
いかがでしたでしょうか。
儲かるという声も一部見受けられましたが、基本的に足場関係者のみなさんが口を揃えて儲からないと言っているあたり、実際難しい部分が大きいように思えますね。
組み立てとセットで事業にすれば儲かるのではという意見もありました。
ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。