スラブ配筋といえば、スラブ(鉄筋コンクリート製の床や屋根)に配置される鉄筋を思い浮かべると思います。
鉄筋を配置する際や点検作業には鉄筋の上を移動することになりますが、鉄筋は細長くて歩きにくく、足元に気をつけながらの作業は注意が分散され危険です。
今よりもっと安全で作業しやすい環境にする方法はないのでしょうか?
その環境づくりの力強い味方が「メッシュウォーク」と呼ばれる道具です。
足場用敷き網(メッシュウォーク)とは?
足場用敷き網(以下メッシュウォーク)とは、スラブ配筋上での移動や作業をしやすくするための金網のことです。
鉄筋に直乗りして作業をされる場合もあると思いますが、足場にメッシュウォークを設置することによって移動時の安定性が飛躍的に向上します。
また、軽量薄型で持ち運びがしやすいのも特長の一つです。
一般的なサイズとしては、
長さ:450mm〜500mm×1800mm〜2000mm程度
線形:金網Φ5、外枠Φ9程度
重さ:約6〜6.5kg
となっています。
普段から重いものを持ち運ばれている職人の皆様ならば、軽々と持ち運びができるでしょう。
メッシュウォークの用途
メッシュウォークは「スラブ配筋上の移動や作業をしやすくする」ための道具であるということがわかりましたね。
続いてメッシュウォークにはどんな用途があるのか解説していきます。
メッシュウォークの価格
気になるお値段は、1枚あたり5000円程度が一般的です。
ただし、最低ロットが2枚の場合がほとんどですから実質、その倍の価格と考えておきましょう。
メッシュウォークの使い方
スラブ配筋上にメッシュウォークを設置するだけですぐに足場として利用できます。
安全性の向上
メッシュウォークには網目に凸凹が付いており、鉄筋の上に置いても滑りにくくなっています。
特に雨天時の作業だと鉄筋は滑りやすくなりますが、メッシュウォークは横滑りしにくいので歩きやすいです。
また、それに加えて外枠の部分には黄色などのわかりやすい色でペイントが施されています。
パッと見てもわかりやすいので、通路としての安全性も確保されます。
スラブ配筋の保護
金網によって荷重が分散されるので配筋の乱れや曲がり、結束線の切断などを防げます。
鉄筋が曲がった部分は弱くなりますし、曲がった部分を戻そうとして折れてしまったりすることも。
場合によっては鉄筋の組み直し作業も必要になります。
そうなると非常に手間が掛かり大変です。
配筋検査をやりやすく
メッシュウォークはメッシュ状の金網になっていて上から下を見通すことができます。
網目の幅も大きめで視認性が高く、配筋検査をメッシュウォーク上から行うことも可能です。
また、足場の安全性が確保されるので検査に集中しやすいです。
まとめ
今回は足場用敷き網(メッシュウォーク)についての説明と、その用途について解説いたしました。
メッシュウォークは軽量薄型で持ち運びやすく、外枠が黄色くペイントされているのでひと目で足場だと認識でき安全性が高まります。
その上メッシュ状の金網になっているので配筋検査もしやすいです。
良い作業は良い足場から。働きやすい環境づくりに努めていきましょう!