昔の足場板は現在主流のアルミ製の足場板ではなく、木製の杉足場板を使用していました。
現場の仕様や用途によって木製の物も関西を中心にまだまだ多く使用されています。
現役の足場板としての役目を終えた木材は安全性の面で現場で使用することはできないので、古材へと形を変えます。
足場板の古材はDIY家具などに活用され、風合いやアンティークな雰囲気が醸し出せると近年とても人気が高いです。
杉足場はインテリアやDIY家具にも大活躍!
足場板とは、建設現場で職人が歩くために使われる仮設資材です。
足場板にはスチールやアルミなどの金属製のものから杉足場のような木製のものまで幅広い素材が使用されます。
足場板は工事現場の作業者の安全を守るものなので、3~5年ほどで現役を引退します。
現役を引退した杉足場板は現場の足場職人たちが使うことはもうありませんが、まだまだ使用できる丈夫さなので、DIY家具などに形を変えて活用されています。
オシャレなカフェの壁や床、インテリア、ウッドデッキなどに使用されます。
古材になる前の杉足場板の主な用途は?
古材になる前の杉足場板の主な用途は建設現場、高速道路、橋梁、各種プラント工事などで、平均して3~5年現場の過酷な条件の下で使用され杉足場板としての使命を終えることになります。
足場板を引退すると、敷板(地面に敷いて使う)として使用されるようになります。
敷板になるとさらに過酷な使用条件のため、かなりの傷物になって返ってくる板も珍しくはありません。
当然そうなると現場を引退した足場板は不良材として廃棄するしかありませんでした。
しかし、ものづくりをしているメーカーとしては材料を有効活用したいという思いは当然のもの。
そうしたことで足場板をリサイクルし、古材として販売する店が生まれました。
DIYで家具を製作したい方におすすめ!杉足場板の古材の販売先まとめ
足場板を製造するために最適な杉丸太は直径24~26cmの大きさになります。
これだけの大きさになるには約40年もの長い年月がかかります。
長い年月をかけて大切に育てられてきた自然の恵みを無駄使いするわけにはいきませんよね。
デリケートな木材の特性を知り尽くして杉足場板をリサイクルして古材として販売している代表的なショップをまとめてみました。
杉足場板をDIYしてテーブルやテレビボード、ウッドデッキなどの家具を製作したい人にもおすすめです。
ぜひ参考にしてみてください。
WOODPRO杉足場板専門店
2000年ごろからネットショップ「WOODPRO」で杉足場板の販売が始まりました。
販売開始から4年後の2004年、杉足場板の古材で作った家具を発売し、素材の可能性を提案することで「杉足場板の伝道師」として本格的に活動をスタート。
以降、店舗向けの内装用材を中心に、全国的に素材提供を広く行うようになりました。
とても硬派なショップで、品質も高いのでオススメです。
GALLUP/ギャラップ
1992年にオープン、素材・質感・風合いにこだわり、ユニークな商品を世界中から集めて販売しているショップです。
取り扱い商品は古材、建材、塗料、金物、家具、雑貨などです。
東京都の中目黒と、神奈川県の厚木にショールームと実店舗もあります。
ショールームでは、ギャラップ取り扱い商品の展示・販売を行っています。
Woodyan
Woodyan(ウッドヤン)で取り扱う木材は古材、なおかつ仮設資材、そしてその中でもアンティークに属するものという物ニッチなカテゴリーを取り扱っています。
雑貨や洋服を取り扱う店舗、カフェや居酒屋といった店舗などに使われることが多い木材ばかりなので、DIYで使用すると風合いや雰囲気が醸し出されたとてもおしゃれな家具に変身させることができます。
オールサポート
仮設資材、建設資材の買取&販売を行なっているオールサポートというサイトでも杉足場板を購入することができます。
実際に足場工事の現場で使用されているプロ用品からDIYに使える用品まで様々な商品の取り扱いがあるのでぜひ一度のぞいてみてくださいね。
あしばバンク
三重県三重郡菰野町にある会社で、創業から20年以上の販売実績があり評価の高い企業です。
新品も中古も取り扱いがあります。
2020年現在も在庫が取り揃えられており、木製足場板(波釘なし)1枚850円〜、木製足場板200枚1,420円〜という価格で購入できます。
納期は3~10営業日ほどです。
Re:Wood リウッド
リウッドで取り扱っている古材板は全て建設工事・塗装工事等で使い古された中古杉足場です。
板汚れを1枚1枚丁寧に取り除いて天然乾燥させたのち、熟練の職人さんが表面や内部に残っている金属を金属探知機を使って徹底的に取り除いた安心安全な古材です。
古材薄板5mmは自分好みの大きさに加工することでテーブルやイス、棚などのDIY家具にするもよし、壁や床などのインテリアに活用するなど様々な用途に利用可能です。
とても丁寧な作業を経て出来上がった質のいい古材板なので、ぜひ活用してみてくださいね。
杉板材専門店
こちらは中古ではなく新品の杉足場板の販売先ですが、種類が豊富なのでおすすめとしてご紹介いたします。
このショップでは樹齢40年~70年生の中目材(4m原木の末口直径18㎝~24㎝)を主に取り扱っています。
年輪が丸太の中心にある通直で素直な原木のみを厳選しているので、木目にこだわりたいという方にもおすすめです。
杉の産地は島根県がメイン。
杉は調湿効果に優れていて、DIYの材料として非常に扱いやすい材木です。
このショップで取り扱いのある杉足場板はすべて乾燥材で、3〜6ヶ月の年月をかけて天日乾燥と人工乾燥を行い含水率を15%以下まで落としてあるため、すぐにDIY材料として使用できます。
杉足場板をDIYして家具を作ろう!DIY製作方法まとめ
杉足場板などの古材をDIYに活用すればイスやテレビボードなどの家具に生まれ変わらせることができます。
もともと足場職人たちの安全を守ってきた足場板なので丈夫で安全性に優れており、使い古されているからこその味もあり、足場板にしか出せないテイストが近年DIY製作者たちを虜にしています。
そこでここからは杉足場板の古材をDIYして家具を作りたい方向けに、製作方法をまとめた記事をご紹介いたします。
木製足場板の中でも杉の足場板は調湿や吸音性に優れていて、家具にもおすすめの木材です。
ぜひDIYであなたのおうちの素敵な家具に生まれ変わらせてあげてくださいね。
まとめ
杉足場板は建設現場で職人が歩くために使われる木製の足場で、金属製がメジャーになる前にはよく使われていました。足場板は作業者の安全を守るものなので、3~5年で現役を引退します。
そうした現役引退した杉足場板は、もう足場職人たちが使うことはありません。
代わりにおしゃれなカフェの壁、床材、インテリア、ウッドデッキなどに使用されます。
足場板の古材はネット通販などで気軽に買い求めることができます。
足場板の古材をDIYしてテレビボードやイスなどを製作したい方は今回の記事をぜひ参考にしてみてくださいね。