足場屋の専門用語「ヤード」とは？使用用途など詳しく解説

足場屋の専門用語「ヤード」とは？

足場屋の商売道具でもある足場材は高価なものが多いですから、長く使い続けるためにも管理の仕方が重要になってきます。
そこで登場するのがヤードです。
ヤードとは、ひとことで言ってしまえば「資材置き場」のことです。
英和辞典でもヤードについて調べてみましたが、「囲い地・集積所・作業所」などの意味が記載されていました。
囲い地という意味にもあるように、資材置き場の多くは周りが森などの自然に囲まれていたり、工事現場でみるような仮囲いが設置されています。

ヤードって必要なの？トラックに積みっぱなしじゃダメ？

自社で足場材を所有しているならヤードは必須です。
足場材をトラックに積みっぱなしにしておくことも出来ますが、正直なところ全くもっておすすめ出来ません。
なぜなら、トラックごと盗まれてしまえば数百万円以上の被害になりますし、積みっぱなしにした資材の重みでトラックのスプリングやショックアブソーバの劣化が早まることもあるからです。
また、事業が上手くいって会社の規模が大きくなっていけば必要な足場材の数も増えていきますし、倉庫を借りるにしても継続的に費用が掛かります。
ですから、初期投資は必要になりますが、自社のヤードを持った方が長期的に見てお得なのです。

ヤードがある場所

ヤードは基本的に住宅街から離れた場所に設置されることがほとんどです。
理由は広大な土地が安く手に入るのもありますが、それ以上に大切なのは近隣住民への「騒音被害を防ぐ」ことにあります。
足場屋の仕事は安全面に配慮して、基本的には日が沈む前に切り上げます。
早く仕事を終わらせるためにはその分早くから仕事を始める必要がありますから、まだ人が起きていないような早朝から動き出すこともあります。
現場によっては深夜にヤードに出入りすることもあるでしょう。
早朝・深夜はとても静かな環境ですから、普段は気にならないような小さな物音でも響きます。
たとえば、トラックのエンジン音や走行音、資材を積み込む音、資材を組み立てる音、話し声などです。
そうした雑音からクレームに発展することもあるので、ヤードは人の住む地域から離れた場所に設けられる場合が多いです。

ヤードの整理は重要

ヤードは普段目にすることのない場所だから汚くても大丈夫と思うかもしれませんが、目に見えない場所だからこそ重要だったりします。
なぜなら、お客様との信頼に影響を与えるからです。
「ヤードが汚い＝だらしない」というイメージを抱きますし、自分たちの道具を大切にできない会社なんだな、きっと仕事に対する姿勢もだらしないんだろうなと思われてしまいます。
一方で、きちんと整理されているヤードは見ていて気持ちが良いものです。
この会社なら頼んでも大丈夫そうだ、と思って頂けるでしょう。

また、ヤードを整理整頓しておくことで、積み込み作業も早く終わりますし、足場材の破損も防げるので自分たちの道具を長く使い続けられます。
会社の規模が大きくなると、ヤード管理をする人材を専門で雇う会社もあるくらいですから、いかにヤードの整理が重要かがわかりますね。

まとめ

今回は足場屋で使われる「ヤード」の意味と、ヤードの使い道などについてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
ヤードとは、資材置くための場所のことです。
ヤードがきちんと整理整頓されていると、資材の積み込み作業が早く終わるだけでなく、取引先からの印象も良くなります。
目に見えない場所だからこそ、清潔に保つよう心掛けましょう！