アンティークな雰囲気を楽しめると、今人気の使い古された足場板。
古材特有の色味や木目の風合いが味わい深いのが良いところですが、古材の足場板を購入してもそのまま利用できるわけではありません。
表面には反りやササクレなどが残っている場合があるからです。
長く足場板の良さを保ち、味わい続けるためには、表面を整えてより美く見えるようにする「仕上げ作業」が欠かせません。
いろいろな仕上げ方法がありますし、中には業者に頼まず自分自身で行えるものもあります。
お気に入りの仕上げ方を見つけたら、ぜひ試してみてくださいね!
杉足場板の仕上げの違いについて詳しく解説
杉足場板の仕上げにはいくつか種類があります。
その違いについて詳しく解説いたします。
ラフ仕上げ
ラフ仕上げとは、使い古された足場板などの古材に多い仕上げ方のことです。
最低限の仕上げ作業しか行われていないので、購入後自分で仕上げ作業をすることが前提になっています。
販売しているお店によって、どこまでの作業を行ってくれるかはまちまちですが、一般的には「洗浄、乾燥、表面のツヤ出し」が施された状態がラフ仕上げです。
使う場合はササクレや汚れなどの気になるところをサンディング(やすりがけ)してから、塗装などを行います。
普段はお店側が行ってくれる作業まで自分でやってみたい方はラフ仕上げの杉足場板を購入しましょう。
塗装仕上げ
塗料には大きく分けて2種類あり、「木材の表面に皮膜を形成するタイプ」と「塗料を木材に浸透させるタイプ」があります。
木材に使える塗料はさまざまな種類がありますが、古材特有の色味や木目の風合いを楽しみたいなら、ブライワックスやステインなどがおすすめです。
また、ヒビ割れ塗装にはオールクラックアップ、サビ塗装には錆エイジングという便利なアイテムも販売されています。
アンティーク調やヴィンテージ風のお部屋に挑戦したい方はぜひ使ってみてくださいね。
サンディング加工
サンディングとは、やすり紙やサンダーなどの道具を使って木材や金属、プラスチックなどの表面をやすりがけする作業のことです。
サンディングをすることで表面を滑らかにすることが出来ますし、あえてザラザラにしておけば塗料などが付着しやすい状態になります。
古材としての良さを引き出すには、もはや必須の工程と言えますね。
プレーナー仕上げ・超仕上げ
プレーナーとは平削り機のことで、わかりやすく言えば電動カンナを大きくしたものです。
超仕上げではプレーナーで仕上げた後、カンナや超仕上げ機を使って0.1mm単位という薄さで更に表面を削ります。
「製品を購入したけど表面がザラザラしている」「製品が反っている部分をどうにかできないか」といった悩みを解決する仕上げ方法です。
使うと表面がとってもスベスベになってツヤも出ます。
古材には向きませんが、新品の杉足場板の仕上げにはおすすめです。
まとめ
今回は杉足場板の仕上げの違いについて詳しく解説いたしました。
いかがでしたでしょうか。
仕上げのひと手間を加えることによって、木材に秘められた魅力を存分に引き出すことができますし、木材を長く美しく使い続けることができるようになります。プレーナー仕上げや超仕上げは器具がないため個人の方には難しいかもしれませんが、塗装仕上げやサンディング加工ならば比較的始めやすいと思います。興味がある方はぜひ挑戦してみてくださいね!