ピポットは回転軸、ジャッキは小さい力で重い物を持ち上げる装置を指す用語ですから、何となく回転させて対象物を上下させる部品だろうという推察はできるかもしれません。
ただ、回転軸のあるジャッキといっても、具体的にどのような場所で使われる部品なのかまでは用語から想像するのは難しいですよね。
本記事ではそんなピポットジャッキについて詳しく説明しているので、ぜひこの機会にしっかりと用語の意味を理解しましょう!
ピポットジャッキとは?
ピポットジャッキはいわゆる自在ジャッキと呼ばれている部品です。
両者の違いは名称にあり、機能面での差はほとんどありません。
新たに自在ジャッキという言葉も出てきましたので、ここで1度ジャッキについて詳しく解説しますね。
まず、足場でいうジャッキとは単管パイプに差し込んで垂直に立てる時に使用される部品のことです。
自動車の修理をするときにジャッキで車体を持ち上げて作業する姿を見たことがあるかもしれませんが、ピポットジャッキも対象物を持ち上げるという役割は同じ。
傾斜地など高さがバラバラな場所で足場を組む時に、ピポットジャッキを使って高さを調整して足場を安定させます。
高さの調整はジャッキに付いているハンドルをくるくると回すだけです。
そして、ジャッキには大きく分けて次の2種類があります。
- 固定ジャッキ
- 自在ジャッキ(ピポットジャッキ)
両者の違いはジャッキ部分(棒の部分)が左右に倒れるか、倒れないかです。
固定ジャッキは純粋な高さ調整のみ。
自在ジャッキは高さ調整に加えて、地面で支える板の部分が傾くことにより、屋根の上など傾斜がついている接地面にも設置できるという特徴があります。
ピポットジャッキの使用用途
ピポットジャッキの使用用途は単管パイプを垂直に立てる際のベースにすることです。
ピポットジャッキの底面は平らになっているため、単管パイプとピポットジャッキを接続して地上に設置が可能。
先述の通り、ピポットジャッキはジャッキ部分が倒れて角度を付けられるようになっているため、屋根の上など傾斜の付いた場所に足場を設置する際に使われます。
ジャッキ部分は0°〜45°までの間で自在に調整することができるため、傾斜地でもピポットジャッキのハンドル部分を回して高さを調整し、手すりや踏板などの水平を保つことができます。
ピポットジャッキの価格
ピポットジャッキは一般的なサイズであれば2400〜3000円前後で販売されています。
ジャッキ部分が左右に動かせる分、固定ジャッキよりも少し価格は高めですね。
また、近藤産興など一部の会社ではレンタルも行っているようです。
(レンタル料は初月270円、初月以降120円。1日単位のレンタル有り)
まとめ
今回は足場材のピポットジャッキとその使用用途について解説いたしました。
いかがでしたでしょうか。
足場でいうジャッキとは単管パイプに差し込んで垂直に立てる時に使用される部品のこと。
ジャッキは大きく分けて固定ジャッキと自在ジャッキがあります。
ピポットジャッキは自在ジャッキとも呼ばれ、ジャッキ部分が左右に動いて角度を付けられることが特徴です。
屋根の上など傾斜の付いた場所に足場を設置する際に使われる部品ですので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。