近年、建設現場で使用されなくなった足場板を用いたDIY制作が注目を集めています。
廃棄されるはずの足場板が再び家具などに生まれ変わることができるため環境にも優しく、足場板を使ってDIY家具を作りたいと考えている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
足場板を使ったDIY家具は主に木製足場板の古材が主流ですが、アルミやスチールといった金属製の足場板も実はDIYで家具に変身することができます。
足場板でスロープをDIY制作しよう!
それではさっそく足場板を使ってスロープをDIY制作する方法をご紹介していきたいと思います。
今回は木製足場板ではなく金属製の足場板を使用してスロープを制作する作り方をご紹介します。
アルミ合金足場板の特性
アルミ合金製の足場板は耐食性に優れ、経年変化による強度低下がなく半永久的に使用可能という特徴を持ちます。
表面が円周フランジ加工をしてあるものであれば水・油・砂などの付着を防ぎ、凍結にも強いです。
防錆効果もあります。
裏面に滑り止め材が組み込まれているものであれば安全性も高いのでスロープへの応用もオススメ。
アルミ合金足場板の耐荷重
使用するアルミ合金足場板のメーカーによって数値は異なりますので参考までにご覧ください。
(仮設工業会認定品の例)
- 許容荷重・・・200kg
- タワミ・・・11mm
- 安全率・・・3.0以上
- 引張強さ・・・2,500kg/cm2以上
- ヤング係数・・・7×105kg/cm2以上
- 断面係数・・・11.7cm3
- 断面二次モーメント・・・25.5cm4
十分な耐荷重があるので、全体重が乗るスロープへの応用もバッチリです。
材料
ここからは足場板でスロープをDIY制作するのに必要な材料をご紹介します。
- アルミ合金足場板(全長2000mm)・・・2枚
- ボルト(足場板同士を繋ぐために使用)・・・適量
- ブラケット(スロープの安定性を高める)・・・2つ
上記の他にボルトを締める工具なども用意しておきましょう。
作り方
続いて足場板を使ったスロープの作り方をご説明します。
作り方はたった2ステップで至って簡単。
まずアルミ合金足場板2枚をボルトを使って一つにつなぎとめます。
これが実際に体重をかけるスロープになります。
そしてスロープをかけたいところにこのアルミ合金足場板(2枚を1つにしたもの)を置き、たゆみなどを確認します。
不安定な部分が安定するように三角形のブラケットなどを使って固定しましょう。
完成。
足場板自体は実際に建設現場で職人さん方が何人も乗れるほど耐荷重は大きいので、スロープとしての使用は問題ありませんが、取り付け方や取り付け角度次第では危険ですので実際に片足に体重をかけてみるなどして安定性を確認して取り付けてくださいね。
まとめ
今回は足場板を使ってスロープをDIY制作する方法を解説いたしました。
足場板を使ったDIY制作というと杉足場板の古材など木製足場板をイメージされる方が多いと思いますが、使用する目的・用途によってはアルミ製、スチール製のものなど金属の足場板が適していることもあります。木製足場板に比べて軽量でかつ耐荷重も大きいのでスロープなど全体重が加わるもの、屋外で使うことが多いものは金属製の足場板を活用してみてはいかがでしょうか。ぜひ今回の記事を参考に足場板を家具などに生まれ変わらせてみてくださいね。