ちょっとした食器や食材等を収納しようとキッチン下の扉を開けたら、気づかぬうちに酷く汚れていたという経験はありませんか?
シンク下や洗面所の下など普段あまり目につかない場所は汚れてしまいがち。
多少の汚れならすぐに落とせるのですが、焦げ跡やガンコな汚れともなるとなかなか綺麗に落ちません。
そういう場合は底板を張り替えてしまいましょう。
普段は気にかけない底板も、味わい深い「足場板」にすれば毎日確認するのが楽しくなって、汚れがひどくなる前に対策を打てるようになるかもしれませんよ!
使い古した足場板を底板として活用したリフォーム事例3選
工事現場の職人さんたちが使い古した「足場板」を底板として活用したリフォーム事例を3つご紹介いたします。
キッチンシンク下の収納にある底板
こちらの事例ではキッチンシンク下の収納が水漏れで濡れてしまい、底板が痛んでしまっていました。
そこで、シンク下収納の底板を取り換えることに。
ステンレスの底板だったのですが、外してみると下に敷かれていた木板も痛んでいます。
底板を張り替えるためにそれらを取り除き、底上げと板の強度不足を補うために根太を設置しました。
そして、その根太に12mmの板を張り、その上から化粧合板を貼り合わせています。
今回は白いキッチン下収納だったので合板と化粧合板が使われていますが、木そのものの茶色い収納であれば、底板を足場板で代用した方がそれ以外の木材とも調和していい感じに仕上がります。
もちろんお好みの色に塗装するのもオススメですよ。
洗面所下の収納にある底板
キッチンと同じ水廻りということで似たような事例ではありますが、次は洗面所のリフォームをした事例について見ていきましょう。
こちらのご家庭では、洗面所の下にある底板の塗装が剥がれていました。
底板のダメージが大きく、割れたり穴が空いていたりすれば取り換えになりますが、幸い大きな傷もなく軽い補修で済んでいます。
上から足場板を貼り合わせ、塗装して完了です。
塗装する際の注意点ですが、表面がツルツルした新品の木材とちがって、使い古された足場板は塗りムラが出やすいです。
しかし、これも良さの一つ!
わざと塗りムラを残して木材の風合いを楽しんでしまいましょう。
押入れの底板
最後にご紹介するのは押入れの底板を張り替えたリフォーム事例です。
なんとこちらも水漏れが原因で、押入れの底板に水が染み込んでしまっていました。
今回ご紹介したどの事例にも共通して言えることですが、収納や押入れなどの普段目につかない場所は汚れやシミができても気付きにくいです。
早く気づくことができれば軽い補修で済みますが、そのまま放置して悪化してしまい、取り換えるしかないというケースが多々あります。
小まめに確認する習慣があれば早期発見にも繋がるので、そういった意味でも底板に足場板を使用してお洒落な空間に変えてしまうのが良いと思います。
水廻りに使うなら防腐加工は必須!
足場板は杉から作られたものなので、水に濡れるとシミになったり変色する恐れがあります。市販されている足場板は防腐加工されていないものも多く、そのまま利用すると劣化が早く、すぐに貼り換え作業をするハメに。そんな事態を避けるためにも、防腐加工をされることを強くオススメします。
オイルフィニッシュやウレタン塗装で仕上げた上で底板として活用しましょう。
まとめ
今回は使い古した足場板を底板として活用したリフォーム事例を3つご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
シンク下や洗面所の下の収納は目に付きにくく、気づいた時には大きな補修が必要になってしまいがちです。定期的に状態確認する習慣を「足場板」の底板をきっかけにつけてしまいましょう。ただし、水廻りで杉足場板を使う場合は防腐加工が必須なのでお忘れなく!