銀行に融資を申し込むと決算書や資金繰り表など様々な書類の提出を求められますが、その中の一つに事業計画書が含まれています。
事業計画書は今後数年間に渡って会社がどのように経営を行い、利益を生み出していくのかを示すための書類なので、事業計画書の内容をしっかり作り込んでおけば審査を有利に進めることが出来ます。
なぜ銀行融資のために事業計画書の作成が必要か?
なぜ事業計画書の作成が必要かと言えば、それは会社の未来についての情報が不足しているからです。
銀行融資に向けて、決算書・試算表・月次資金繰り表などを提出する必要がありますが、
これらの資料からわかるのは、会社の”今”の経営状況です。
創業初期はなかなか事業を軌道に乗せられないものですし、今に目を向けすぎると悪い印象ばかりになってしまう企業がほとんどです。
そこで、5年後、10年後の会社の”未来”についての情報不足を補うために、企業に事業計画書の提出を求めます。
なぜなら、事業計画書は経営者の考え方が現れるものであり、経営に対する考え方で成功するか失敗するかが分かるからです。
たとえば現状分析がしっかり出来ていない経営者は、他社との差別化ができないので必然的に競争に負ける可能性が高くなりますよね?
銀行側としても、事業を成功させてほしいと考えていますし、「貸してよかった」と思いたいのは当然のこと。
だからこそ、事業計画書を含めた様々な書類を確認することで、貸したお金を有効に使ってくれそうな会社かどうかを見極めているのです。
銀行融資を受けやすくするために抑えておきたい4つのポイント
銀行融資を受けられる事業計画書に共通している点は以下の4つです。
- 経営理念が明確
- 内容の正確さ
- 理解しやすい内容
- 熱意が伝わる
銀行の融資担当が足場屋の事業について詳しいとは限らないので、誰が見ても理解しやすいような事業計画書を作成することが重要です。
専門用語の使用はなるべく控え、平易な文章を書くようにしましょう。
また、融資担当は膨大な事業計画書に目を通してきたこともあり、誤字脱字や数字の整合性が取れていない箇所にはすぐに気づきます。
提出する前に実現可能性が高い事業計画書に仕上がっているか、必ず確認しましょう。
できれば専門家や先輩起業家など、第三者のアドバイスを貰うことが望ましいです。
足場屋が銀行から融資を受けやすくなる事業計画書作成のコツ
足場屋が銀行から融資を受けやすくするためには、どのような点に気をつけて事業計画書を作成すると良いのでしょうか?
意識するべきポイントを3つご紹介します。
現状の課題点とその解決策
必ず事業計画書に盛り込まなければならない訳ではありませんが、足場屋業界の課題点やその解決策については、自社の経営改善のために把握しておくべきでしょう。
会社単独で解決できないこともありますが、自分たちで取り組めることも必ずあります。
課題点に対して、どう自社の強みを発揮できるのか考えてみましょう。
月次・年次損益計画
損益計画とは利益がどれくらい出せるのかを確認するための計画です。
会社は利益を計上できなければ存続することが出来ませんから、会社の将来性が有るかどうかを判断する上で、月次・年次損益計画は重要な指標になります。
損益計画と資金繰り計画の両方で数字の整合性が取れた計画であることが求められるので、必要に応じて税理士など専門家の力を借りましょう。
返済計画
返済計画も重要な要素の一つです。
月々にどれぐらい返済できて、返済の元手をどうやって用意するかなどを具体的に記載します。
返済計画は、月次・年次損益計画をもとに立てます。
まとめ
今回は足場屋が銀行から融資を受けやすくなるための「事業計画書作成のコツ」についてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
事業計画書は銀行融資の審査を有利に進める上で重要な書類のひとつです。
融資担当は将来性がある事業であることや、ちゃんと返済できる見込みがあるか等を中心に確認しています。
月次・年次損益計画や資金繰り計画をしっかりと作り込み、それらの計画を元に返済計画を作成することで、実現可能性が高い計画であることをアピールしましょう。