職長あるいは一人親方は、仮設足場の組立て・解体現場で職人が安全かつ効率よく、契約通りに作業を修了できるように作業工程の調整や不要資材が適切に処理についてまでを、現場監督者として管理しなければなりません。
そのため、誰が・いつ・何を・どこで・どう行うか、それは安全な機材と資材を用いた危険のない方法なのか、作業員全員が情報を共有して進めていけるように作業手順書の作成をしますが、慣れていないと作り方に悩んでしまいます。
足場の作業手順書の作り方
作業手順書は、まず大枠を1つの工程ごとに細分化して作業順位を付け、最終的に予測される危険への対策までを書いた書類で、以下のように作成していきます。
仮設足場の組立て・解体→1)足場の組立て 2)足場の解体
1)足場の組立て→①作業準備 ②資材搬入・荷下ろし等 ③親綱設置 ④第1層と2層の組立て ⑤第3層以降の組立て ⑥最上層の組立て
2)足場の解体→①最上層の解体 ②最上層以降から第1層までの解体 ③資材の搬出 ④片付け
こうして細分化された、例えば1)- ①の作業を「1単位」として番号を付けて割り振り、更に単位ごとに「準備作業」「本作業」というように分けます。
「準備作業」→⒈工具類の点検→⒉誰がするのか→【作業の急所】欄に、有り得ると考えられる危険に対しての対策を明確に書き込む【チェックリストで確認】
上記のようにして作成した作業手順書を、順番・作業速度・安全対策といった観点から見直して完成させ、作業を進めるうちに改善可能な箇所や注意レベルの引き上げを行う必要が生じた場合は、その都度変更を行います。
足場の作業手順書作りで参考になるウェブサイト4選
足場の作業手順書作りで参考になるウェブサイトは色々とありますが、今回はとても分かりやすい説明がされているものだけをピックアップしました。
注)左にある無料WEB教材の「職長・安全衛生責任者教育教育過程」をクリック、第4章に作業手順書の作り方の欄を見る
注)ブログの中の「手順書の作り方 手順の流れを共有し、上手に運用するためのコツ」のページが参考になります。
注)上部にある分類から「工事部」をクリック、「作業手順書」のとび工事作業手順書をクリックすると、準備作業・本作業・本作業終了時と3つに分けて解説されている
注)左側の「建設工事現場安全関係」をクリック、「安全管理計画書」をクリック、作業手順書「記入例」をクリック
まとめ
今回は足場の作業手順書の作り方と手順書作りで参考になるウェブサイトをご紹介しました。
足場の作業手順書は、作業に順位を付けることで効率化を図るためだけではなく、作業中に起きやすい危険を予想して回避するためにも重要な役割を持った書類なのです。
最初は作成に時間が掛かるかもしれませんが、作業手順書の作り方を解説したウェブサイトを参考にし、実際の現状に合わせてこまめに見直し・変更をしながら使っていきましょう。