「足場屋はバカでもできる」と言われてしまう原因を解説

「足場屋はバカでもできる」と言われてしまう原因

それではさっそく「足場屋はバカでもできる」と言われてしまう原因を見ていきましょう。

学歴なし、未経験でもできる仕事だから

足場屋の仕事は学歴がなくても始められますし、未経験でも始められます。
働き手の受け皿が大きいので、他の業界では雇ってもらえないような人も集まってきます。
日本はまだまだ学歴社会から抜け出せていないので、学歴が無い人は社会的な身分が低いとみなされます。
その結果、バカにされてしまうのかもしれません。

肉体労働・単純作業だから

親方になると効率的に作業できるよう指示をとばしたり、工事をスムーズに進められるよう事前に段取りしておくことが求められます。
しかし、新人として働いている頃は、重い資材を指示された場所にひたすら運び続けるような単純作業がほとんどです。
ある程度の筋力と根性さえあれば出来てしまうので、誰でもできる仕事だとバカにされてしまうのかもしれません。

礼儀やマナーがなってない職人が悪目立ちしているから

一部のマナーが悪い職人たちが悪目立ちしている可能性もあります。
たとえば、トラックの中からゴミやタバコをポイ捨てする。
道路の道端にツバを吐く。
言葉遣いが荒く、汚い。
こうした粗暴な振る舞いから、「人として当たり前のこともできない＝バカ」という偏見を持たれているのかもしれません。
礼儀やマナーがなっていない職人たちが悪目立ちして、周りの善良な職人たちが巻き添えを食らっている可能性があるということですね。

足場屋は本当に誰でも務まるのか？

足場屋の仕事は本当にバカでもできる仕事なのでしょうか？
当然ながら、そんなことはないと思います。
一つとして同じ現場はないので、足場職人には現場ごとに対応を変える柔軟さが求められます。
それに加えて、足場を組まない限り次の工程が進められないので、早く、そして正確に足場を組まなければなりません。
足場の知識、現状把握する能力、瞬時の判断、段取り力などを持ち合わせていないと仕事にならないのです。
資材を言われた場所に運ぶような単純労働ならバカでも出来るかもしれませんが、足場屋として食っていくならバカでは務まりません。

そもそも、バカ呼ばわりしている人は足場屋の仕事をやった事もなければ、見たこともない人かもしれません。
やったことがあったとしても、すぐに辞めてしまった人だと思います。
なぜなら、ちゃんと足場屋の仕事をしたことがある人なら、「バカでも出来る仕事」とは思わないはずだからです。
むしろ「足場屋の仕事はバカでも出来る」と、差別的な態度を取れてしまうコミュニケーション能力の低さの方が、よほど問題なのではないでしょうか？

第一、足場屋に限らずどんな仕事でも続けていれば一定の技術は身に付きます。
頭が良くても悪くても、続けていればその仕事で食っていけるレベルにはなれるのです。
そう考えれば、頭の良さや学歴よりも、物事を続けられるかどうかの方がよっぽど大事なのだと思えてきませんか？

まとめ

今回は「足場屋はバカでもできる」と言われてしまう原因を解説いたしました。いかがでしたでしょうか。
足場屋の仕事は学歴や経験がなくても働き始めることができます。
また、一見すると単純な作業もあります。
そうした理由から「足場屋はバカでもできる」と思われているのかもしれません。
しかし、言うは易く行うは難し。
見た目だけで判断するのは避けたいものですね！