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足場の積載荷重と許容積載荷重の違いは?

高所作業を安全に行うためには、足場に関する知識を深めておく必要があります。
特に重要なのは、足場の最大積載荷重を守ることです。
足場の積載荷重と許容積載荷重にはそれぞれ違いがあり、積載荷重は足場の種類によっても違いがあります。

そこで本記事では、足場の積載荷重と許容積載荷重の違いを解説いたします。

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足場の積載荷重と許容積載荷重の違い

足場の最大積載荷重は、1スパンあたりに載せられる最大の重量のこと。
一方、足場の許容積載荷重は、作業床1枚あたりに載せられる最大の重量のことを指します。

似ている用語ですが、重さに耐える対象が異なるという違いがあります。

最大積載荷重は原則、作業床の許容積載荷重によって決められており、作業員に周知させるために表示しなければならないと労働安全衛生法で定められています。

許容積載荷重は布板の幅で異なります。
幅が広くなるにつれて数値は大きくなり、重さに耐えられるようになります。

次の章では、足場の積載荷重と許容積載荷重それぞれについて詳しくみていきましょう。

足場の積載荷重について

足場の最大積載荷重とは、布板を組んだ状態で1スパンごとに耐えられる最大の積載荷重のこと。
1スパンあたりどれくらいの重さに耐えられるかを表す数字です。
スパンとは、足場の建地(支柱)間における布板の合計のことを指します。

足場の最大積載荷重は表示しなければならないと労働安全衛生規則第562条3で以下のように定められています。

事業者は、第一項の最大積載荷重を労働者に周知させなければならない

さらに、労働安全衛生規則第562条には、作業床の最大積載荷重を決め、かつこれを超えて積載してはならないと記されていますので、最大積載荷重を守って足場を設置しましょう。

◆枠組み足場における最大積載荷重

足場の種類 最大積載荷重/スパン
標準枠組み足場 建枠幅 1,200mm 500kg以下
簡易枠組み足場 900mm 400kg以下
簡易枠組み足場 250kg以下

◆単管足場における最大積載荷重

足場の種類 最大積載荷重/スパン
単管足場 400kg以下

◆次世代足場における最大積載荷重

条件 最大積載荷重
1層1スパンあたり 同一層連属スパン載荷 250kg以下
同一層連続スパン以外の載荷 400kg以下

足場の許容積載荷重について

許容積載荷重は、1枚の布板が耐えられる重さです。つまり、布板1枚あたりにおける積載荷重の上限を表します

◆布板の一般的な許容積載荷重(目安)

  • 幅500mm:250kg
  • 幅300mm:150kg
  • 幅240mm:120kg

1スパンあたりの許容積載荷重はこれらの数値から算出できます。

(例)建枠幅が1,200mmの場合、500mm×2枚→1スパンあたり500kg

こちらの記事もぜひ参考にしてみてくださいね。

足場の最大積載荷重と許容積載荷重の違いを解説【重量】

まとめ

本記事では、足場の積載荷重と許容積載荷重の違いについて解説いたしました。
語句は似ていますが、足場の積載荷重と許容積載荷重は異なります。
また、足場の最大積載荷重は足場の種類ごとに異なるので、注意が必要です。
自身や周りの作業者が安心して働くためには、必要な知識を身につける努力を絶やさないことが大切です。
現場での安全を守るためにも、用語の意味を正しく理解し、法令を遵守して作業するようにしましょう。

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