少しでも労働災害の事故を減らすために受講させることがが事業者に義務付けられた足場特別教育。
18歳以上であれば受講することができるため、学生の間に受講しておいたという方や以前の職場で受講するように言われすでに受講したという方もいらっしゃると思います。
足場特別教育の受講を修了したという資格を持っている場合、就職・転職の際に書く履歴書に記載してもいいのでしょうか?
足場特別教育の資格を持っていたら履歴書に記載できる?
足場特別教育の資格を履歴書に記載してはいけないというルールはありません。
しかし、足場特別教育の資格を履歴書に記載することが採用に有利にはたらくかどうかは企業の業種・職種によって異なります。
例えば美容関係の企業への就職であったりスーパーのレジ打ちのアルバイトに応募する場合に履歴書に足場特別教育の資格があっても応募先の業種には全く関連がなく、あなたを採用する際のプラスの判断材料にはなりません。
採用する企業や担当者によっては「うちに応募してきたのに全く関係ない資格を書いている」「何も考えずとりあえず書いているんだな」と履歴書に書くのがふさわしいかどうかの判断もできない人材とマイナス評価をされる可能性もなきにしもあらずです。
しかしたいていの場合はマイナスにはたらくことはまずないので、とりあえず書いておくというのも手ではあります。
ただ関連のなさすぎる業種にとっては採用のプラスにはたらくことも少ないので留意しておきましょう。
建設・建築関係の企業への就職や転職を希望されている方であれば、記載しておいた方がすでに足場特別教育を受講済みであることが先方にも伝わり、判断材料として加味される可能性があります。
余談ですが、足場特別教育よりも足場の組立て等作業主任者の講習を修了したという資格の方が有利に働きます。
建設・建築関係への就職、転職の場合は特に大きな意味があるでしょう。
作業主任者の資格をすでに取得している人材は、主任者として実際に職務についたことがないとしても事業者からかなり重宝されます。
もし取得している場合は足場の組立て等作業主任者の講習を修了したという資格を記載するようにしましょう。
資格欄がいっぱいの場合は足場特別教育よりも足場の組立て等作業主任者の講習を優先して書くことをオススメします。
足場特別教育の資格を履歴書に記載する場合の書き方
足場特別教育の資格を記載する場合は、履歴書の資格欄に書きます。
また、「足場特別教育」は「資格取得」ではなく、「修了」という表現が正しいです。
履歴書に記載する場合は「足場特別教育 修了」と記載するようにしましょう。
履歴書に資格を書く順番は取得年月日順に、そして正式名称で記載するように注意しましょう。
書きたい資格が多く、書ききれない場合は優先度の高いものから書くようにしましょう。
まとめ
今回は、足場特別教育の資格を持っていたら履歴書に記載できるのか解説いたしました。
いかがでしたでしょうか。
足場特別教育の資格を履歴書に書いてはいけないというルールは存在しませんが、自身が応募する仕事と関係があるかないかで書くかどうかの判断をすることをオススメします。
建築関連の業種であれば足場特別教育をすでに受講完了していることが事業者にとってプラスの判断材料になることもありえます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。